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マルイカ11匹 「違和感」見逃さず“快感”

[ 2021年4月8日 07:04 ]

 初挑戦でしたが11杯のマルイカをGET
Photo By スポニチ

 【富士村彩花のあやかりフィッシング】相模湾にイカ釣りのシーズンが到来。釣りガールでモデルの富士村彩花が初めて挑んだのは難敵のマルイカ。葉山鐙摺・たいぞう丸に乗り込んだ。

 ついにこの釣りものの順番が来たか、と思った。マルイカ釣りといえば、誰もが口をそろえて「テクニカルで難しい釣り」と言う「モタレ」「違和感」、そんな気配を瞬時に察知して掛けていかなければならないと聞くから、釣りに行く前から不安でいっぱい。初挑戦で果たして釣ることができるのだろうか。

 最初のポイントまでは航程約20分。水深は80メートル前後。今回、筆者が使った仕掛けは、初心者でも扱いやすい「直ブラ」。イカを掛けて上げてくる時に、直結の仕掛けよりもバレにくいという利点があるそうだ。仕掛けにスッテを取り付けたら、オモリを右手に持っていつでも投入できるよう準備し、船長の合図を待つ。エンジン音をよく聞いて、船長の「はい、どうぞ~」の瞬間に投入!イカは最も早く着底した仕掛けに飛びついてくるため、なるべく速く落とし込むことが釣果を出すポイントの一つ。糸を送り出す時も、なるべく糸が真っすぐ抵抗なく落ちていくようにロッドを傾けるなど工夫して送り出そう。

 着底したら糸フケを取って、まずここでいったん合わせを入れてみよう。週に1回はたいぞう丸でマルイカ釣りをしているという超常連の鈴木義之さん(横須賀市)が教えてくれた。

 「マルイカは仕掛けが落ちてくるのを見ていて、着底した時にすでにスッテに乗っていることもしばしば。着底直後に一度合わせを入れることで、うまくイカが掛かることもあるんだよ」

 ここで乗らなかった時は手元でシェークしてイカを誘い、ピタッと止めて当たりを見よう。当たりを確認する時間は長くても5秒くらい。当たりが出なかったらまた誘い、ピタッと止める。基本的に止めた直後に当たりが出ることが多いので、竿先に集中!何度か繰り返しても当たりが出なかった場合はイカがスッテを見飽きてしまっているかも?そんな時は10メートルほど高速で巻き上げ、いったんイカの視界からリセットしてあげることも大事なんだそう。

 さて、筆者。ピタッと止めた穂先にわずかながらの違和感を感じ、確信は持てなかったもののダメ元で合わせを入れてみた。するといきなりロッドのバット部分にズシ!と重みが乗る。こ、これは?イカが乗っているのか?魚とはまた違った引き方に戸惑い、思わず操船室の船長の方をチラッと見ると、「それ、イカ乗ってるよ!」。念願のマルイカを無事にGETすることができた!その後も当たり方はさまざまで、穂先のわずかな震えから手元に伝わってくる謎の生命感までいろんな当たりが満載。特に小さいサイズのマルイカはほとんど当たりが出ないことも。文字で伝えるのは非常に難しいが、とにかく「違和感を感じたら合わせろ!」。

 釣れるかどうか不安だったマルイカ釣り。集中し続けたことが功を成し、気付けば11匹も釣ることができて船中3番手。まさかまさか、大満足の釣果となった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葉山鐙摺・たいぞう丸=(電)046(875)1932。出船は午前7時。乗合料金9500円。

 ◇富士村 彩花(ふじむら・あやか)1988年(昭63)生まれ、北海道出身。慶大環境情報学部卒。モデルとして活躍中。

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