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人が多過ぎる…運営が良くない…餌釣りが陣取って… 釣れないお悩みお答えします!!

[ 2021年3月28日 07:11 ]

昼2時間で11ヒット、7匹キャッチした筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】ルアーやフライ釣りの人が解禁して魚が放流されているのに釣れない時に嘆きに近い言い訳は(1)人が多過ぎる、入る場所がない(2)漁協の放流の仕方、運営方法が良くない(3)餌釣りが陣取ってフライやルアーは入れない(4)餌釣りがみんな持って帰ってしまうから自分の分が残ってない、というのが多いです。それは全部正しいと思います。

 しかしそういう人たちが絶対に言わないのは「自分が上手じゃないから」。そして自分の周りだけで状況判断し「周りも釣れてなかった」と言い訳します。

 今回はそれの解決策になればと記事を書きました。

 (1)あなたと同じく放流したのだからそれを釣りたい人が多いだけです。ディズニーランドが混んでいて怒る人はいません。
 いい場所を確保したければ人よりも早く行くことです。場所取りする人は混んでることが分かってますから、あいさつすればちょっとした隙間に入れてくれます。

 私の友人、中村竜也さんは餌釣りの間でライズする魚を見付け、そこへ行って「こんにちは、餌はバリバリ釣れてますね。ちょっとそのライズの魚をフライで釣らせて」といって間に入り、2、3匹釣って「ありがとうございました」とまた移動をしています。

 (2)漁協は限られた人数、予算で一生懸命やってますよ。最近は釣ってもらうために放流するという方々ばかりです。

 (3)これも(1)と同じ。餌釣りよりも早く行くか、空いてからやるか。あるいは仲良くして間に入れてもらうか。餌釣りは狭い範囲にたくさん入れるので陣取っているように見えますね。

 (4)秋川漁協は羽村堰~羽村大橋の間に7000匹も放流してます。これで釣れないわけはありません。餌釣りで取り尽くすのは無理です。

 放流した魚が全部リリースされ生き延びたらどうなるか、川の中の餌は足りません。もともと釣り用に放流しているのだから間引かれて当然。残った魚が賢くなり、生き延びて成長しますからそれを狙いに行けばいいのです。

 約30年前に奥多摩漁協組合員になり、いつか変わってほしいと願い続け、今は放流も手伝ってます。

 21日は多摩川の羽村市小作取水堰~羽村取水堰の放流日でした。午前8時すぎに放流に行った時に聞いたら、朝6時半にはたくさんの人が集まっていたそうです。私たちは午後からルアーを持って出掛けました。

 今日の主流はヘビーウエートミノーのトゥイッチですが、みんながこれをやると魚が慣れてしまいます。この日も放流してからかなり叩かれていると判断し、今年はまだ誰も使っていなさそうな新製品を試しました。「トリコロール舞55S」です。開始後2投目でチェイスがありました。そしてすぐに3匹ヒットしたので、これはいけると高をくくっていたらそうでもなく、その後は結構、時間がかかりました。最終的には20年前の「SCスピナー」も使い7匹。雨が強くなってきたので2時間ちょっとで終了しました。ヒットは11回、チェイスは無数にあったのでかなりの数が残っていると思われます。

 多摩川および支流の放流はこの後、今年中に13回あります。漁協のサイトを調べてその日に行くか何日か後に、のんびりやるか悩んでください。

 私たちはキャスティングレッスンの後、夕マズメにウエットフライで釣って遊んだりしています。
(東京海洋大学客員教授)

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