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淡路島・仮屋漁港 カレイ狙いで思わぬ大物…お見事!!座布団ヒラメ72センチ

[ 2021年3月17日 05:30 ]

72センチもある座布団級の巨大ヒラメ釣っちゃいました!                               
Photo By 提供写真

 寒さもようやく和らぎ、暖かい日も増えてきた。となれば、戻りカレイに定評のある淡路島北部の仮屋漁港(兵庫県淡路市)へ例年通りに釣行。好調が伝わる沖の一文字波止で必殺の誘いに飛びついたのは、何と72センチもある座布団級の巨大ヒラメだった。ポン級アイナメに本命のカレイも連発と絶好調。釣友らも時合を効率よく攻めて次々と大物がヒットし、花見ガレイ盛期に向けて幸先いいスタートとなった。(スポニチAPC・松尾 幸浩)

 仮屋漁港への渡船が出る森漁港に到着したのは午前6時ごろ。明るくなった30分後に釣友たちと仮屋漁港の一文字波止に渡る。北端の白灯台から南へと分かれて釣り座を取り、私は波止の中央付近に入った。ここはノリ棚にも近く、浅いが潮通しは抜群。大型カレイには実績のある好ポイントだ。

 早速、エサのアオイソメをハリに刺してキャストを開始。カレイの寄り場を探すために投げ釣りのセオリー通りに〝遠・中・近〟と投げ分けてアタリを待つ。しかし、期待の朝マズメも潮が走らず、急に冷え込んだので全くアタリがない。エサ取りの姿も見えず、9時ごろにはすでに諦めムードすら漂った。

 ここで〝秘策〟を繰り出す。サオを大きくあおって仕掛けを動かす誘いを繰り返し、狙うカレイを寄せてエサをアピールすることに専念。これが見事に的中した。サオを3回ほど大きくあおると、いきなりガツンッとサオ先をひったくられた。

 正体は不明だがドーンと何かが乗り、強烈な突っ込みが始まる。とんでもない大物なのは間違いない。QDドラグを調整しながら慎重にやりとりしていると、幸いにも釣友が察知して、玉網を持って駆けつけてくれた。

 相手も少し弱ったのか、海面に大きな茶色の魚体が現れる。「オーッ!デカいヒラメやー」と、釣友たちが叫んだ。それを聞いて足が震えだしたが、何とか無事にランディングに成功。測ると72センチもあり、キャスターにとっては憧れのターゲットといえる座布団級(70センチ以上)のヒラメゲットに思わずガッツポーズが飛び出した。

 しばらくは祝福を受けて興奮が冷めず、横たわる巨体を見入っていたが、これで周りの釣友もヤル気が出てきたのか一目散に釣り座に戻って再開。当方もエサを付け替えてキャストすると、すぐに引き潮が走りだし、チャンス到来となった。

 まず近投のサオにガンガンと大きなアタリがあり、35センチのポン級アブラメがヒット。その後にはカレイ独特の締め込みと重量感が伝わって32センチのマコガレイが釣れ、すぐに28センチも追加してウハウハ。

 釣友たちも時合をキャッチし、北風が強い中でも40センチの大型アブラメに30~40センチのマコガレイが4匹もヒット。カレイは早くも接岸していると確信した。昼からは潮も止まって静寂が戻ったので納竿。チャンスタイムを効率よく狙ったのが良かったようだ。

 今の時期の魅力は何といっても、ヒラメやカレイのコンディションがいいこと。冬場に栄養を蓄え、魚体は厚みが増して身が多く、刺し身でいただくには最高においしい。帰ってからの料理を楽しみに、迎えの渡船に飛び乗った。これから4月上旬までが「花見ガレイ」の好シーズン。ぜひ大物にチャレンジしてみてほしい。

 <手頃な波止周りで〝花見ガレイ〟狙える>
 春先のカレイ〝花見ガレイ〟は体力回復のためにエサを追って浅場に接岸しており、手ごろな波止回りでも気軽に狙えるチャンスだ。また、1日に2~3回ある潮流の変化で訪れる時合いをキャッチし、そのチャンスタイムに集中して釣ることが大事。食いの渋い状況ではサオを大きくあおって、カレイを寄せたりエサをアピールする誘いが重要なポイントとなる。

 ◆アクセス 神戸淡路鳴門自動車道の東浦ICで下り、国道28号を南下。久留麻神社前を左折で森漁港着。ここにある森渡船を利用すれば、仮屋漁港の一文字波止へ渡れる。

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