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春到来 初挑戦で笑顔満開 60センチ級シーバス

[ 2021年2月27日 07:07 ]

シーバス初挑戦ながら竿頭となった関久実子さん                               
Photo By スポニチ

 どんなに寒くても狙いたいターゲットがある。東京湾のシーバスだ。あの強烈な引きはルアーフィッシング好きにはたまらない!メタルジグ各種と使い捨てカイロを携え、深川・吉野屋へ向かったところ…。(久世 明子)

 釣り宿に着くなり一気に目が覚めた。受付に同僚のS先輩が待ち構えていたのだ。社内でも「休みの日は釣りするんだ」とちょくちょく釣り好きアピールしてくるし、さては釣り担当の座を狙っているな。そういうことなら、本職の実力を披露してあげましょう。

 意気込んだのはいいが、当日は潮が動かず超がつくほどの追い渋り状況。羽田~海ほたる周辺~木更津沖~中ノ瀬と東京湾一帯を走り回っても、なかなかヒットに結びつかない。突然、左舷ミヨシでは北区の関久実子さん(41=会社員)のロッドが曲がり、60センチ級をゲット。「ルアーはオレンジ色。ボトムで来ました」と満足そう。

 佐藤義(ただし)船長(20)の「底から1~2メートルを攻めて」との指示を受け、回遊系は薄いと判断し居付き狙いへ。メタルジグも白からボディーがギラギラ輝く銀青アピール系60グラムにチェンジし、扇島沖にあるシーバース(原油受け入れ設備)目がけチョイ投げ。着底したら糸フケを取り数回ボトムバンピングして高速リーリング、再びジグを落としリアクションバイトを誘ったところ、フォール中にフワっとした当たり。仕留めたのは50センチ級とスレンダーだったが、狙い通りのヒットにニンマリ。「釣れましたよ~」と隣で狙っていたS先輩に魚を見せつけたが、何度声をかけてもこちらはノーリアクションだった。

 3匹で竿頭となった関さんはシーバス初挑戦での快挙。肝心の追いは1月末の開始以来、最も渋い1日となった。「広範囲に反応はあるのですが…潮が急に澄んだのも一因です」と佐藤船長。一方、ノーヒットのS先輩は「指導者が悪いんだよ」と一言。私も必死だったんですって。虎の子の1匹をプレゼントすると、機嫌を直して自転車で帰っていった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船は午前7時、乗合料金は9800円、女性・高校生は7500円、中学生以下は5000円。シーバス船は横浜新山下・渡辺釣船店=(電)045(622)8381=からも出船中。

 ○…佐藤船長は20歳。陸(おか)っぱりで釣りをしていた小4の佐藤少年に吉野吾朗社長が「釣れてる?」と声をかけたのが出会い。「“釣れない”というから船宿に来たら乗せてあげるよと言ったら後日、本当に来た」と振り返る。以降、乗合船や屋形船を手伝うようになり「昨年から船長として一本立ちした」と弟子の成長に目を細めていた。

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