“小さいオイカワ”楽しくゲット 手作りフライロット&専用ネットでワクワク

[ 2021年2月14日 07:15 ]

西田さんのネットでランディングした筆者
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 【奥山文弥の釣遊録】東京都武蔵村山市を水源とする空堀川にオイカワがたくさんいるという噂を聞き、フライタックルを持って行ってみました。ロッドはダイワ「アルトモアX842―3」(2・5メートル2番)にリールは同S100。ラインはWF2フィート。リーダーはティムコ「7X9フィート」。ティペットにはサンライン「トルネード鮎」0・3号を結びました。使用するフライはドライの16~20番です。

 現地に着くと既に先行者がいました。情報収集のために声を掛けると、いつもSNSで見掛ける西田勉さんでした。彼は立川市在住で、実家が空堀川のすぐそばです。幼少の頃からこの水域で釣りに親しみ、フライフィッシングを始めた今はハンドメードの釣り具で釣っています。その中のオイカワ専用ネットをSNSで見て、私は印象に残っていました。お願いして一緒に釣りをすることにしました。初対面にもかかわらず気さくな方で、いろいろと教えてくれました。

 私は番手の低いカーボンロッドを使っていますが、彼のは手作りでした。中古の渓流竿の穂先が柔らかいところに着眼し、これにガイドやグリップを付けてフライロッドに。ユニークなのはガイドに文具用のクリップを使用したことでした。

 私も振らせていただきましたが、竹竿なのでキャストフィーリングは抜群。きれいなループで飛んでいきます。彼は2番ラインを使っていましたが、1番でも大丈夫そうでした。そしてオイカワを掛けた時も無理なく穂先が曲がって取り込めます。

 餌釣りの「はえ竿」と呼ばれるカーボンオイカワロッドは柔らかくよく曲がりますが、引きが気持ちよく伝わってきます。そんな感じのロッドでした。カーボンフライロッドですと、たとえ2番でも魚が小さ過ぎるので、合わせる力の加減では魚が飛んできます。実際に私はよくやります。

 フライの釣り人はグラスロッドを使う人もいますが柔らかく、ロッドが曲がり過ぎて吸収されるため小気味よい引きが味わえません。私のロッドは合わせの時に飛んでこなければ、プルプルという引きは楽しく味わえます。私も和竿改造フライロッドが欲しくなりました。

 そして極め付きは写真にもある通りオイカワ専用ネット。材料は全て100円均一ショップで入手したそうで、つまり材料費は300円。とても素敵なネットでした。

 釣りの方といえば、前述のようにオイカワは口が小さいので、フライへのアタックがあってもなかなか掛かりません。10センチクラスがたくさんいればフッキング率も上がりますが、無数にいる5~7センチサイズがパシャッとアタックしてもフライが吸い込まれず、口の中にフックが入りません。

 これを専門に狙うならさらにティペットを細くし、フライを吸い込みやすい小さいものにする必要があります。西田さんは26番まで使うそうですが、それでも掛からないのはもっと小さいのがアタックしているからでしょう。ドライフライの限界です。20番のフライを食べてくれるサイズに絞って釣りをしました。

 西田さんと一緒に釣りをしてオイカワに対する価値観がまた少し変わりました。対象魚の大きさ問わず、釣り人が考え方を変えて「小さい魚を楽しく釣るのだ」となれば、フライフィッシングはどんどん面白くなります。(東京海洋大学客員教授)

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