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超特大の絶品マダコに興奮 ~神戸市・須磨浦「仙正丸」~

[ 2020年7月22日 05:30 ]

2キロもあるビッグサイズを釣り上げた大阪府吹田市の阪本高秀さん
Photo By 提供写真

 この季節の瀬戸内では、明石のマダコ釣りの人気が高い。神戸市・須磨浦の仙正丸でも30人乗りの大型船がこれ狙いで連日、ほぼ満船状態が続いているという。「まずは刺し身。タコ飯もいいな」などと舌なめずりしながら現地へ車を走らせた。(スポニチAPC・野長 一則)

 「明石のマダコは梅雨の水を吸って育つ」と言われる。川から海に流れた水の中に、タコの大好物なエビやカニなどが豊富で、これを食べて夏場に一段と大きくなるためだ。明石海峡の早い流れの中で育まれ、筋肉の引き締まった身の歯ごたえは格別。この味わいゆえ、高級ブランドとなっている。

 梅雨の合間で少し薄日がさす絶好の釣り日和だ。須磨海岸の仙正丸は午前5時45分に出船。15分ほどでポイントに到着し、早速、仕掛けをセットする。一昨年まではテンヤ仕掛けにイワシをくくり付けて、砂底をズルズルと引きずって釣っていたが、昨年からスマートなタコエギ釣りに変わったという。

 カラフルなエビの形をしたエギ2本と50号の重りをセットしたものを海底に落とし、サオ先を小刻みにタコが乗るまで上下にひたすら振り続ける。

 フッとサオ先が抑え込まれ、すかさず大きく合わせる。まずまずの中型サイズが上がった。同型を3匹追加したあと、ズシリと今までとは明らかに違う重量感が伝わってきた。一気にリールを巻き上げ、1・5キロの大型の刺し身サイズがゲットできた。

 大阪府吹田市から来た阪本高秀さんは、「大型は、吸盤をそぎ取って湯引きにすると最高にうまい!」と2キロもあるビッグサイズを手に満面の笑み。大阪市から夫とともに来た角倉咲子さんは「天ぷらやサラダもおいいしいですよ」と教えてくれた。

 タコエギ釣りは、いかにタコにアピールするかが決め手となる。とにかく、仕掛け周りにギラギラと光るものやカラフルな飾りなど何でもいいからつけるのだが、これを考えるのも楽しいそうだ。

 この日のサオ頭は兵庫県芦屋市の江見丈さんの24匹。船長いわく、お盆ぐらいまでは狙って出船するそう。明石マダコの数釣りはまだまだ楽しめそうだ。

 問い合わせは「仙正丸」=神戸市須磨区須磨浦通5の6の5、電話090(8651)4536。


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