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高級魚の五目祭り~三重県・志摩沖~

[ 2020年6月10日 05:30 ]

釣友の大岩さんが釣り上げた良型のアコウ
Photo By 提供写真

 三重県では軽量なメタルジグを使い、浅瀬で五目釣りを楽しむスーパーライトジギングが大人気だ。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除されたので、早朝よりホームグラウンドの志摩沖へと釣友のボートでいざ出船!初夏のシーズンインを前に根魚などを狙うこととした。(魚魚クラブ・橋本 広基)

 ポイントまでは20分。10~40メートル程度の浅場を中心に風、潮任せで船を流していく。水温も20度前後まで上がり、魚群探知機には大型魚のエサとなる小魚の反応が多く映るようになり、海の中はすっかり夏模様だ。

 使うメタルジグは30グラム前後。針をフロントとリアの両方にセットし、針掛かりを重視。竿やリールも軽量なため、力の弱い女性や子供でも手軽に楽しめる。また、細糸仕掛けのため、アタリがダイレクトに伝わり、非常に興奮するゲームだ。

 そして、この日はYouTube動画による予習イメージトレーニングをバッチリやってきた釣友が、開始早々から大きくサオを曲げる。底付近を丁寧に探り、誘いのアプローチはサオ先を〝チョンチョン〟と小気味良く動かし、魚の捕食意欲を刺激。最後は〝フワッ〟と煽り、ヒラヒラと沈むメタルジグが食わせの間を演出。〝ガツン〟と強烈なアタリを誘い出した。

 海面へと姿を現したのは35センチのビッグなアコウ。学名ではキジハタと呼ばれる高級魚が1投目から飛び出した。その後も釣友は絶好調。特に真っ赤な魚体が艶やかな40センチに迫る大型のアカハタは〝ジィーッ、ジィーッ〟とリールが逆回転。根に逃げ込もうとする強烈な引き味で、スリリングなファイトを楽しませてくれる。

 その他にもルアーをどう猛に追い回すオオモンハタ、食べても美味なカサゴやマダイも釣れ、まさに高級魚の五目祭り。もちろん私も負けじとロッドを曲げ続け、昼過ぎにはもうお腹一杯ということで納竿。小さな個体はリリースしたが、それでも大満足な大漁デーとなった。

 今後は更に水温も上がり、浅瀬ではハマチやカツオ、サバなどの青物に加え、大型のイサキが期待できる。夏は手軽なタックルで楽しめるスーパーライトジギングで、暑さをぶっ飛ばす五目釣りがオススメだ。

 


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