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ゴーマル級狙い 屋根付き舟でGO 相模湖乱れるように乗っ込み 常連の村岡さん44センチ超

[ 2020年3月30日 07:07 ]

40センチ超の良型ヘラブナを手にした村岡さん
Photo By スポニチ

 【ヘラブナ大作戦】神奈川県相模湖。桜の開花期は、巨ベラを釣り上げるチャンス。ゴーマル級(50センチ超)は、乱れるように乗っ込みを繰り返す。自己記録更新も狙える。(スポニチAPC・上田 観水)

 へラ師の間では「桜の季節はヘラブナが乗っ込む」と言われている。開花情報に誘われて出掛けた。

 相模の山々は春色に萌え始め「水温は12度、宙層で回遊が激しい」とは天狗岩釣案内所の話。ワクワクしながら案内された秋山橋沖を15尺竿、約3メートル先からのカケ上がりが始まる底に打ち込んだ餌は、なじみ際にモヤッ。着底でズズーッ、糸ズレと判断して次投はタナを上げてズバッ。

 合わせた当たりに勢い良く沖走りするが、30センチ超のハヤとあってタナを戻すと今度はニゴイが入れ食い。
 タナを変え、餌を替える。それでも臆病なヘラに摂餌チャンスを与えない2種類の外道は食い続けて50匹を下らない釣れっぷりだ。

 この日は、「体高があり、でっぷりとした相模湖べラにほれた」と、年間50回以上釣行の常連、村岡秀昭さん(56=自営業、さいたま市)が天狗岩釣案内所で最大を釣り上げ竿頭。通い慣れた定番ポイントの大曲・一本桜で、流心へ向うカケ上がり途中を15尺竿で狙った。上ハリス30センチ、下42センチで共に15号バリ、「グルテン・ダントツ」餌を雨後の薄濁り流れに応じた片金仕掛け(2本ハリスの片方にオモリを付けたもの)で入釣3時間後に44センチ超を釣り上げた。世情を離れて屋形船に似た大型の釣り舟を独り占め。花を愛(め)でながら老かいなゴーマルブナを求めて泰然自若の風情だ。

 そして「ゴーマル級の釣り場は限られ、狡猾(こうかつ)になった魚相手に知恵比べ、これが楽しい。明日も…」と天狗岩巨べら会会員部屋で一休みしていた。

 ◎攻略法

 乗っ込み期は魚道やモジリを目当てにポイントを探す。ハタキ(産卵)が始まれば産卵床が浅場の場合は底釣りがお薦め。

 1メートル以上の水深やオダ場では宙釣りも視野に置き、乗っ込みの合い間は深場の回遊ダナ(底、宙)を大餌で寄せを考慮して攻めに徹する。

 ◎ポイント

 (1)上野原=産卵時は上流のボサ前や島回りの浅場。産卵の合い間は島田、名倉沢や天神寄りを狙う。

 流心やカケ上がりの底、深宙も狙い目。

 (2)秋山川合流点=乗っ込み時は三本松、オショー、弁天ワンドの浅場攻め。

 合い間は日連橋を中心にホテル下や弁天など川筋沖狙い。


 (3)秋山川=勘平、柳島、天狗岩はカケ上がりを狙って底釣り。

 船着き場対岸、天狗ワンドは長ハリス、バランス仕掛けで宙釣り。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、相模湖・天狗岩釣案内所=(電)042(687)2006。貸しボート3500円(テント船4200円)。引き舟料は500円。「天狗岩巨べら会」の会員募集中。特典は情報提供、引き舟、魚拓料などサービス。トーナメント、月例会に参加できる。

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