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アマダイ開花宣言 秋本番の相模湾に鮮やかな桜色がポツリ

[ 2019年10月24日 16:25 ]

41センチの良型を含めて6匹上げて竿頭になった村上進さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決めてはコレ!】秋本番の相模湾で、待望のアマダイがスタートを切った。冬に掛けての人気魚種で、27日には平塚・庄三郎丸で、バリバスカップ・スポニチ「アマダイ釣り大会」が開催される。LT(ライトタックル)で手軽に狙えるため、女性の姿も急増中。どう狙う、攻略法はコレ!(スポニチAPC 林 悠二)

 開幕早々の魚を狙い、船上は大盛況だ。第10庄三郎丸(山下将成船長)には20人が乗船していた。

 早朝6時に出船。だが、海面が異様。沿岸一帯の海面は相次ぐ台風の影響でミルクコーヒー状態。澄み潮を好むアマダイには条件的に悪い。そのため、山下将成船長は本来数の出る60~80メートルラインをパス、潮の明るい100メートルダチでゴーサインを出した。

 港から20分ほど。この第1投で数分間に3人が竿を絞った。段を刻む鋭い引きの先で、ピンク色の魚体がポカンと浮上。30センチ級の中型を上げたのは、宿の常連でアマダイが得意な相模原市の村上進さん(65)だ。

 ゲストが多いのもこの釣りの特徴で、35センチ超のマアジやオニカサゴ…などが顔を見せる。

 本命はポツポツながら、1人が釣るとその周辺の竿が曲がる。潮の濁りから数が伸び悩み、竿頭は村上さんで20~41センチを6匹。平均3~4匹だった。

 村上さんにコツを聞くと「潮の速い時は低めを基準に狙いました。80センチほど」。

 今後の見通しについて山下船長は「濁った潮が去れば浅場も有望。深場ではオニカサゴやヒメコダイが食うので下潮は澄んでいる証拠」――本命のメインは冬場。今後が楽しみだ。

◆4つの決め手で誰でも入賞

 これまでのアマダイ釣り大会では女性やジュニアの入賞者が何人も出ている。審査は数ではなく1匹の全長。そう、この釣りは基本を守れば誰にでも入賞チャンスが生まれるのだ。

 釣りの決め手は(1)正確なタナ取り(2)誘い(3)合わせ(4)マメな付け餌の点検。

 (1)正確なタナ取り

 仕掛けはハリス2メートル、枝バリ1本の2本バリが相場。相模湾は比較的に潮通しが緩いため、オモリ着底後1メートル底を切った所がベース。潮が速いエリアではハリの50センチ上にガン玉を付けたり、タナを低めに取る。

 (2)誘い

 タナ取りした後はここを基準に、数秒置きに20~30センチ幅で誘い上げて再び下ろす。この時、誘い続けるのではなく魚に餌を食わせる間をつくるのがキモ。オキアミ餌が海底を跳ねるイメージでチョンチョンと…。

 (3)合わせ

 居食いされてハリをのまれることもあるが、多くの場合は合わせが必要。この魚、餌を発見すると一度は口にするが即吐き出す習性がある。つまり、当たりが出たら間髪を入れず竿を立てることで釣果アップにつながる。

 (4)マメな付け餌の点検

 海底スレスレが遊泳層だからゲストも多い。2回当たりがあったら餌が取られているか、トラギス、キダイなどゲストが掛かったはず。餌がなければ魚は掛からない、マメな点検が必要なのだ。上げて下ろして…の繰り返し。小型電動リールがあると楽だ。

 ◯…スペアのハリスを用意。ゲストも含めて歯の鋭い魚が相手。ハリスの傷はバラシに直結する。また、キンク(糸ヨレ)したハリスも魚が嫌う。ハリを結んだ枝・先ハリスを数本ずつ用意しておき即交換したい。


 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。乗合は午前6時出船、料金は付け餌付き9500円。

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