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「新旧高活性」良型48匹 ガサバラにウキ交換ズバリ 回遊するタナにも落ち着き

[ 2019年1月21日 06:39 ]

トーナメンターの石井さんは良型を連発
Photo By スポニチ

【ヘラブナ大作戦】千葉県柏市の清遊湖は今季、6トンの新ベラを放流。それにともない旧ベラも刺激され、共に交じり合い高い活性で動き回っている。数釣りが楽しめ、ゲーム性を望むトーナメンターの期待にも応えている。(スポニチAPC 上田 観水)

 冬日を浴びてゆったりと釣りがしたい、と清遊湖を訪れた。

 人気の中央桟橋(釣り座70番)ではマルキユーの「第18回王座決定戦」で決勝戦に駒を進めた石井敦さん(49=自営業、竜ケ崎市)が「まだ活性が高い」と8尺竿、1メートルのタナをウドンの食わせでセット釣りだ。

 餌がタナに入るとタタッ、ズバッ。豪快な当たりを出してしきりに竿を絞る。

 次第にポイントへガサベラ(餌慣れの魚)が浮き出すとモヤモヤ、ズッー、ツッ。「餌がタナに入らなくなった」と、事前にオモリの負荷を調整した5本のウキから、当たりに対応するウキに交換して再び釣果を上昇させるなど、トーナメンターらしい釣りで25〜30センチ級を48匹釣り上げている。

 筆者も今季(昨年11月10日から1月11日)の期間中に4回に分けて放流された6トンの新ベラの動きを見ようと高活性仕様の「サナギパワー」を上餌に15尺竿、段差の底釣りを開始した。

 餌がタナに入る途中でウキは横走して、27センチの新ベラが下餌の「感嘆」をくわえて玉網に納まった。

 魚影が濃いから上餌を抑えて底でバラケる底釣りを試みると尺上(30センチ超)交じりで1時間に7匹のペース。感触が良い寒ベラの引きを味わった。

 新旧のヘラは厳寒期を迎え、回遊するタナにも落ち着きを見せる。バラケから食わせ餌へ向かわせる宙釣りや冬定番の底釣りなど、ヘラ釣りの楽しさや奥義の学習ができそうだ。

 ◎攻略法 ガサベラを避けて活発なヘラを狙う。

 (1)ハリスの間隔を考える。上5〜15センチ、下30〜60センチ。上餌にガサベラを寄せ、食わせ餌をタナに落ち着かせる間隔に設定する。

 ウキの浮力で餌の落下バランスを調整。ボディーの太さや長さで揺れを考慮する。

 (2)餌でボソや粘りを水分と練りで調整。

 (3)餌を小さくしてタナの通過を速める。

 ◎ポイント (1)中央桟橋=渡り桟橋奥が人気。渡り桟橋両脇はヘラブナが陰に隠れる習性を利用した攻めが有効。中央部は長竿で底釣り、沖攻めは浅ダナ有利。

 (2)東・西桟橋=奥は冬日で暖かく、桟橋の端は宙釣りで竿頭がよく出る。

 中央は沖向きの浅ダナ、陸向きは逆カケ上がりで底狙い。

 (3)北桟橋=緩やかなカケ上がりに魚が付き、10尺竿から底釣り可能。だが場所により底掛かりがある。

 日当たりも良く冬季限定の釣り場とも言える。

 ▼釣況 管理事務所=(電)047(193)1255。料金は日曜日・祝日が2500円。半日2000円。平日は2000円。半日1500円。女性・中学生以下1000円。時間は午前6時半から午後3時半。年中無休。

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