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期待大!夜釣りのマダイ乱舞&“いぶし銀”クロダイ40センチゲット

[ 2018年11月15日 07:05 ]

本多さんは良型のマダイをゲット
Photo By スポニチ

 【ガイド】冬の到来を前に新潟県粟島沖では夜釣りでマダイや青物が乱舞。ブリも今日もセンベロ期待できる。一方、青森県津軽西海岸では“いぶし銀”のクロダイが顔を見せる。

 ◎新潟県粟島沖

 「今シーズンは岩船沖の近場が絶好調ですが、粟島の近海で青物の回遊も始まったようです。今日は足を延ばしてみます」と話す阿部賢一船長。午後4時に水深60メートル、粟島近くの実績が高いポイントへ到着した恵陽丸。アンカーで船を固定して船長よりゴーサイン。夕マズメを狙って、マダイ釣りの開始となった。

 仕掛けはコマセカゴを使った片天ビンのフカセ式。コマセと付け餌はオキアミだ。30分ほど経過すると魚が寄り出した。

 釣り仲間3人で乗船の、本宮市・本多英男さん(59=会社員)は「船をメインに釣りはなんでもやります。マダイは強い引き込みが魅力ですね」と明るいうちから2キロをヒット。

 食いダナは海底から15〜20メートルほど上に集中する。自分で細かく探り当てるのがコツだ。8時を過ぎた頃に、1回目の青物ラッシュがやってきた。

 乗船客の半数がタックルをチェンジ。大型リールと丈夫な竿に、胴突き仕掛けで餌はイカの短冊。強烈な走りを食い止めるべく、オモリは300号を使用する。

 稲刈りの後は釣りに専念という、西置賜郡・鈴木俊春さん(67=農業)は「ブドウの収穫と稲作が終わったのと同時に青物の群れが入ってきたので、私の予定に海が合わせてくれたようです」と、ワラサをキャッチ。

 潮の流れが緩慢で粟島沖本来の釣果には及ばなかったが、全員がマダイと青物の本命を釣ることができ、秋から冬へと向かうシーズン突入を確認できた。(スポニチAPC 菅野 順也)

 ▼タックル マダイは竿=がまかつ「シーファングマダイ 50―270、ハリ=同「真鯛王ケイムラパール」、付け餌=マルキユー「まるとく真鯛」。青物は竿=がまかつ「がま船ダイナソー MH 1・8、ハリ=がまかつ「がま深海」22号、幹糸=ヤマトヨテグス「フロロプロハリス」30号、ハリス=同「フロロハリス」24号。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、岩船・恵陽丸=(電)025(456)6908。乗合料金1万7500円。出船時間は要確認。

 ◎青森県深浦町・舮作(へなし)漁港

 釣り場は名湯「不老ふ死温泉」近くの舮作漁港堤防。水深は6〜8メートル、この季節になるとマダイが頻繁にヒットするポイントでもある。

 だがこの日同行した西津軽郡の木村照男さん(51=会社員)は、同ポイントに何回となくマダイ狙いで通っているが、まだ良型とは出合えていないという。

 津軽西海岸は時季的にもまだ小魚の多いシーズンだから、1投目から「チヌパワーくわせダンゴ釣法」である。だが数回繰り返してみても、付け餌のオキアミは残ってくる。上層ではサヨリやフグなどが見えるものの、底近くではほとんどいないようである。

 いつもならダンゴでもタナまで届かないような、激しい餌取りを想定していたから、ちょっと拍子抜けしたが、もしかして魚が寄ってきているのか…。

 いきなりウキが水中に消えた。手元まで伝わる強い引きは本命のクロダイに違いない。慎重なやり取りでタモに入れた40センチピッタリの少し緑がかった奇麗なクロダイであった。うれしい1匹だ。

 間もなく木村さんにもクロダイがヒットした。ロッドの曲がりを見ながら引きを楽しんでからタモ入れ。これも40センチで夏以来の釣果だから喜びもひとしおである。

 海況に変化はなく連発を期待して小一時間、再び木村さんの愛竿が曲がった。やや小ぶりながらも本命、ようやくVサインを見せた。

 この日は付け餌のオキアミは残るものの、当たりは少なくいつもの西海岸とは違っていたが、期待していたマダイは姿を見せなかったのは残念だった。

 これからは気温と水温の低下に合わせてクロダイやマダイの釣果が上がる津軽の海である。(スポニチAPC 小林 純平)

 ▼使用タックル ロッド=イングラムISO1・25号53、リール=トーナメントISO競技、ウキ=0・8号、ライン=磯の白3号、ハリス=磯フロロ2号、ハリ=カットチヌ3号。

 ▼釣況 深浦町・権兵衛釣具店=(電)0173(76)2722。

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