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鎌田 初戦ドイツ戦で“ジャイキリ”宣言 ブンデス8人衆で世界を見返す!

[ 2022年11月21日 04:30 ]

笑顔でボールをける鎌田(撮影・西海 健太郎)
Photo By スポニチ

 サッカーのW杯カタール大会は20日に開幕。1次リーグE組で23日に強豪ドイツと初戦でぶつかる日本代表のMF鎌田大地(26=Eフランクフルト)は“ジャイキリ”を宣言した。今大会の日本代表には18年ロシア大会の7人を超える8人がドイツリーグに所属する。ドイツ代表GKノイアーからも名指しで警戒される司令塔は他のドイツ組と一緒に森保ジャパンをけん引し、世界の度肝を抜く。

 日を追うごとに存在感を高める司令塔は、いつも通り淡々としていた。ドイツGKのノイアーから警戒する選手として名前を挙げられたが、鎌田は「彼らも誰かしら言わないといけないし、特に真に受けるよりも“そうなんだ…”くらいですね」と受け流した。ただドイツに勝つ意義を問われると、秘めた熱い思いがにじみ出た。

 「自分はよく言っているけど、この大会で日本人の価値を高められたらいい。優勝候補や良いチームに勝つことで世界からの見られ方が一気に変わる。ドイツに勝てればそうなる。勝ち点3も必要だし、自分たちの価値を高めるためにも大事」

 過去の大会を振り返っても、1次リーグ初戦で勝ち点を取った3大会は決勝トーナメントに進出。それだけにドイツ戦は大きなウエートを占める一戦になる。心強いことに今大会の日本代表はドイツ2部でプレーする田中も含め、過去最多8人が同国でプレー。常々厳しい戦いを経験している中で鎌田は今季リーグ13試合7得点4アシストと圧倒的な数字を残してきた。

 「よく試合していて見慣れた選手が多い。そういう選手とやり合ったり、知っているのはドイツ戦でも生きる」。ブックメーカーのオッズではドイツの1・14倍に対して、日本は4・33倍。そんな下馬評も気にならない。

 9月の森保ジャパンのドイツ遠征と同時期に欧州ネーションズリーグのドイツ―ハンガリーが行われ、メンバーで観戦した。関係者によれば、ドイツ組を中心に「勝てるぞ」という声が多く上がったという。だが4度の優勝経験国を軽視しているわけでも、自らを過信しているわけでもない。長友は「相手をリスペクトした上で落ち着いている。自信を持っている」と地に足を着けた分析と強調。そして「そういうドイツ勢の自信がチームに伝染していく」と頼もしさを口にした。

 チームが目指すベスト8以上のため、日本サッカー界の未来のため――。背番号15が新しい世界への道しるべとなる。

 ≪“ブレーク予感”10選手に選出≫W杯カタール大会でブレークが期待される有望株の10選手を英BBC放送が選出し、鎌田が取り上げられた。今季好調な26歳のMFを「若手ではないが、近々イングランド・プレミアリーグでプレーするかもしれない」と紹介した。記事では今季限りでEフランクフルトとの契約が切れ、エバートンが獲得に興味を示していることにも触れた。

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2022年11月21日のニュース