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イングランド W杯初戦“片膝立ち”で人種差別へ抗議 腕章着用は断念でネット「FIFAにはガッカリ」

[ 2022年11月21日 22:08 ]

W杯カタール大会1次リーグB組   イングランドーイラン ( 2022年11月21日    ハリファ国際 )

試合前、人種差別根絶をアピールするため片膝をつくイングランドの選手たち(ロイター)

 W杯カタール大会2日目、イングランド代表は1次リーグB組初戦でイラン代表と対戦。キックオフ前には片膝をつく行為で人種差別根絶をアピールした。

 試合前に膝をつく行為は、20年5月に米国ミネソタ州で起きた白人警官による黒人男性暴行死事件をきっかけに人種差別根絶への姿勢を示すために始まり、イングランド代表のサウスゲート監督は「プレミアリーグでは特定の試合や大事な場面で使うものだと理解している。今回は最も大きな舞台だ。選手たちがここ数日話し合って、全員で決めた。私もそうすべきだと思うし、特に若い人たちに対して強い声明になると思う」と前日会見で予告していた。

 さらにチームはカタールにおけるLGBTQへの扱いが問題になっている現状を受け、多様性を訴える「ワン・ラブ」を象徴する虹色のキャプテンマークを巻くことを決めていたが、国際サッカー連盟(FIFA)から罰金だけでなく選手に警告などの制裁を科される可能性があったため着用を断念。イングランドサッカー協会(FA)は公式サイトで「FIFAの前例のない決定に非常に苛立っている」と批判。ネット上では「ワンラブはダメだったのか」「FIFAの対応は残念」「FIFAにはガッカリ」などといった声が上がった。

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