【競輪選手×ダーツプロ特別対談(1)】ダーツでメンタルを鍛えて競輪の成績がアップ!?

[ 2024年5月23日 20:12 ]

ダーツマシンの前でポーズを取る競輪選手・佐藤龍二(左)とプロダーツプレイヤー・金子拓輝
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 【「競輪×ダーツ」前代未聞のプロ特別対談(1)】今ひそかに競輪界でブームとなっているダーツ。そんなブームを作った“競輪ダーツ部”の部長・佐藤龍二(35)とトッププロダーツプレイヤー・金子拓輝(29)の対談が実現。第1回は佐藤の競輪成績上昇につながった、ダーツのメンタリティを中心に熱論する。(企画・構成=渡辺 雄人)

 佐藤 イケメンダーツプレイヤーとイケメン競輪選手の対談という見出しにしてくださいね(笑い)。

 金子 ハハハ。でも、僕はダーツを始めた時に比べて2倍くらいの体型になってしまったので…(笑い)

 ――見出しは…考えます(笑い)。佐藤選手の競輪の成績が上昇したのは、ダーツがきっかけとお聞きしました。

 佐藤 ダーツは自分の番が回ってきて、自分のベストを尽くす。なので回ってきたチャンスをいかに自分のモノにするか。それをコントロールするために、必要なメンタルを鍛えるのにダーツは向いている。あと、息抜きとしてリフレッシュにもなりますね。

 金子 本当にダーツは自分次第で、1番はメンタルが大事。練習でできることを、試合でできるかどうか。あとは集中力が身に付くと思う。

 佐藤 確かに集中力も増しました。試合の前はどうやって集中していますか?

 金子 緊張するタイプなので、練習できるタイミングではずっと練習して高めている。佐藤さんは?

 佐藤 僕は決まった音楽を聞く。セットリストがあって、ルーティーン化している。ダーツは試合時間が決まっていないですもんね。

 金子 そうですね。他の試合時間が延びたりして、決まったルーティーンは作れない。練習でやっていることをできるように、というのをとにかく意識しています。

 ――練習での意識はどうですか。

 金子 試合だから、練習だからというのをなるべく薄くする。いつでも同じパフォーマンスができれば1番強いと思うので。

 佐藤 競輪は実戦練習ばっかり。ダーツの反復練習は慣れないところはある。最近、ダーツは修行僧のように投げていますよ(笑い)。

 ――練習の時間や量は?

 金子 1日6時間くらい。ダーツバーのプレイヤーをやっているので、開店前に何時間か投げて、お店が朝方に終わって、また投げるという感じです。なるべくダーツに触っていたい。

 佐藤 僕らは体が限界を迎える。長くて6時間。

 金子 凄くないですか。

 佐藤 ずっとは無理です。長めのインターバルがある。普段は9時30分から12時30分まで。終わったら速攻シャワーを浴びてダーツに行く。

 ――体の動かし方、イメージについてはどうですか。

 金子 僕は矢、槍というよりも、玉を投げるイメージで投げています。

 佐藤 自転車にもイメージはあります。ペダルを踏みつけるという人もいるし、引っかける、蹴るという人もいる。

 金子 そんなに違うんですね。凄く細かい…。

 佐藤 セッティングもありますね。サドルが高い、低いなど。あと、人の自転車、セッティングが乗りやすく感じる。

 金子 あー分かります。ダーツも人のダーツ、お店のダーツを試投するとめちゃくちゃうまくいく。あるあるですね(笑い)。

 佐藤 ダーツのセッティングってどれくらいいじるんですか?

 金子 僕はもう何年もいじっていません。長さも形も決まったもので、4年以上変えていない。自分のモデルのダーツが出た時は、そこだけ変えるという感じです。

 佐藤 ずっと変わらないんですね。あと、今のフォームにどうやってたどり着いたのか教えてください。

 金子 なるべく再現性を高めたい。そのためにテイクバックなど、なるべく動きを小さくして今のフォームになりました。動きが多ければ多いほど、同じ動きをするのが難しくなってしまう。

 佐藤 それは僕の競輪と同じですね。動かすところを増やしたり、矯正するところを増やすほど動作の難易度が上がる。もっと簡潔に考えた方がいい。

 金子 必要最低限の動きと力で、というのが理想なんでしょうね。

 ――佐藤さん完全にダーツのアドバイスを求めていませんか!?(笑い)。

 佐藤 当たり前じゃないですか。吸収しに来ていますから!!!=続く=


 ◇佐藤 龍二(さとう・りゅうじ)1988年(昭63)6月25日生まれ、神奈川県出身の35歳。08年7月に小田原競輪場でプロデビュー。通算成績は1325戦290勝。12年から競輪の最上位クラス、S級で戦っている。多趣味で車、バイク、ゴルフなどもたしなむ。1メートル81、100キロ。血液型B。

 ◇金子 拓輝(かねこ・ひろき)1994年(平6)11月15日生まれ、新潟県出身の29歳。JOKER DRIVER所属。18歳の時に友人と行ったゲームセンターでダーツにハマる。19年にプロライセンスを取得し、22年の6月にプロデビュー。いきなりベスト16位入りを果たした。23年は年間ランキング30位。今年24年は3戦を終えて17位。1メートル78、90キロ。血液型A。

 ▽ダーツ ダーツボードにダーツ(矢)を投げて、刺さったところで点数を競う競技。発祥はイギリス。矢先が金属のハードダーツとプラスチックのソフトダーツがある。この2つでボードの大きさ、距離が違う。日本ではソフトダーツが主流。主な遊び方は点数を減らし、ぴったり0点にする01(ゼロワン)。決まったナンバーの陣地を取り合うクリケットがある。日本におけるプロ団体はJAPANとPERFECTの2団体。ツアーとして1年間かけて北海道から沖縄までを会場とし戦う。プロになるには実技試験と、ルールなどを問われる学科試験がある。

 ▽競輪ダーツ部 佐藤龍二が立ち上げた、ダーツが好きな競輪選手のグループ。佐藤や神奈川の若手らを中心に活動中。メンバーの渡辺颯太(28=静岡・109期)はダーツのプロライセンスを保持している。また、昨年のGP覇者・松浦悠士(33=広島・98期)も金子拓輝が所属しているJOKER DRIVERのマイダーツを購入し入部した。

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