【日本ダービー】牝馬レガレイラ悠々!3頭併せで余力十分 木村師も自信「彼女らしさ出てきた」

[ 2024年5月23日 05:27 ]

3頭併せで追い切るレガレイラ(中)(撮影・村上大輔)
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 競馬の祭典「第91回ダービー」で史上4頭目の牝馬Vを狙うレガレイラは22日、美浦Wコースで最終追いを消化した。リズム重視の調整で本来のフットワークを取り戻し、皐月賞6着からの復調をアピール。オークスをチェルヴィニアで制したクリストフ・ルメール(45)と木村哲也師(51)の黄金タッグが史上4組目の同一年オークス&ダービー制覇を狙う。

 歴史を塗り替える――。覚悟を持って模索し続けた1カ月半。「同じ条件の牝馬のレースがあるにもかかわらず、あえて世代の頂点を決めるレースに自分の管理馬が出る。幸せな状況であると同時に責任を持って仕事をしていかないとならない。“自分自身が前に進めるかどうか”というのを問われていた」。レガレイラの最終リハを無事終えた木村師は、充実感に満ちた表情でダービーに懸ける強い思いを語った。

 アトリウムチャペル(3歳1勝クラス)を前に、アンパドゥ(3歳未勝利)を後ろに置く形でスタートした、助手騎乗のWコース3頭併せ。序盤はかなりゆったりしたラップを刻んだが、しっかり我慢が利いている。僚馬の間に入った直線は、追えば追うだけ伸びていきそうな抜群の手応えのままゴールイン。いっさい無理をせず馬なりで5F69秒4~1F11秒8をマークし、余力十分に併入した。

 前走の皐月賞は調教でしっかり負荷をかけたが、6着と結果が出なかった。今回はその経験を生かし、あえてゆとり仕上げを選択。精神的、肉体的に追い込まないことで、レガレイラは本来の走りを取り戻した。トレーナーは「スタートから元気良く、フットワークの質に彼女らしさが出ていた」と復調に自信をのぞかせる。

 1週前追いで昨年ホープフルS(1着)以来4カ月半ぶりにコンタクトを取ったルメールも「反応が凄かった。自ら動いて、走り方もフットワークも息遣いもちょうど良かった。コンディションは良かった」とパートナーの好状態に手応え。続けて「体が大きくなりメンタル面も大人になった。能力も上がっている」とさらなる成長を実感している。再び火をともした名牝候補。07年ウオッカ以来の偉業は目の前に迫っている。

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