【カペラS】菜七子がJRA重賞初V コパノキッキングで悲願達成 通算100勝王手

[ 2019年12月8日 15:22 ]

<中山11R カペラステークス>カペラステークスを制した藤田菜七子騎乗のコパノキッキング (撮影・西川祐介)
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 「第12回カペラS」(G3、ダート1200メートル)は8日、中山競馬場で行われ、藤田菜七子(22)騎乗のコパノキッキング(セン4=村山)が連覇を飾った。鞍上の藤田はJRA重賞初勝利。また、この勝利で、通算100勝に王手をかけた。

 日本人女性騎手の中央重賞制覇は初めて。外国人女性ではロシェル・ロケット騎手(ニュージーランド)が2002年の中山大障害(JG1)を勝っている。

 藤田はJRA重賞では、今年7月の七夕賞(G3、福島)でゴールドサーベラスの4着が最高だった。交流重賞は10月2日の東京盃(G2、大井)をコパノキッキングで制しており、同馬でJRA重賞も制した。勝ちタイムは1:09.3(良)。

 ハイペースで飛ばす先行馬の後ろの4番手を進んだコパノキッキングは、残り200メートルを切って一気に伸び、2着で3番人気のテーオージーニアスに2馬身半差をつけて快勝。藤田は「本当にコパノキッキングが1番強いと思って乗った」と語り、その後時折言葉を詰まらせながらも「本当に素晴らしい馬に乗せていただいて、自分も少しずつ成長することができた。本当にコパノキッキングありがとう、という気持ちと、この1年コパノキッキングの乗せていただいて、悔しい思いを何度もしたので勝つことができて良かった」と語った。

 ◆藤田 菜七子(ふじた・ななこ)1997年(平9)8月9日生まれ、茨城県守谷市出身の22歳。16年3月5日、根本康広厩舎(美浦)からJRAで16年ぶり、史上7人目の女性騎手としてデビュー。同年4月10日の福島9Rサニーデイズで初勝利。1メートル57、46キロ。血液型A。空手初段、剣道2段。趣味は読書と音楽鑑賞。18年に「第3回黒髪美人大賞」受賞。

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