水原一平容疑者 大谷の米挑戦時には自ら通訳志願 球団とは別に大谷個人からも雇用

[ 2024年4月12日 14:31 ]

水原一平容疑者
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)の元専属通訳で違法賭博問題と多額の窃盗によって球団から解雇された水原一平氏(39)について、米司法省は11日(日本時間12日)、銀行詐欺容疑で訴追したと発表した。起訴状では、二人のこれまでの経緯が紹介され、大谷がMLB挑戦時には水原容疑者自らが通訳に“志願”したことが明らかとなった。

 起訴状では、今月2日、3日(現地時間)に行われた大谷への聞き取り調査の内容を記載した。「2017年末頃、被害者A(以下大谷)は南カリフォルニアのMLB球団で野球をするために日本から渡米。当時英語が話せず、話せてもごく限られていた」とエンゼルスへメジャー移籍した際の当時の大谷の語学力について説明。「MLB移籍の意向が公表されると、水原は大谷に連絡し、米国での通訳を申し出た」と水原容疑者自らが通訳に志願していたことも分かった。

 さらに水原容疑者の“雇用形態”についても明らかに。「米到着後、水原はエンゼルスに通訳として雇用された。役職では通訳することが水原氏の仕事だった」。加えて「大谷が水原を事実上の管理者兼アシスタントとして雇用」していたことが判明。水原容疑者が車での送迎など大谷の日常業務をサポートしていた。さらに水原は、2018年頃、大谷の口座開設を手伝うため、大谷に同行してアリゾナ州のある銀行の支店に赴き、口座の詳細を設定する際に通訳を行った」とも明かされている。

 スポーツ専門局「ESPN」は訴状の内容として、水原容疑者が2021年12月から今年1月まで、1日あたり平均25回、1回当たり10ドル(約1500円)から16万ドル(約2400万円)の範囲で賭けをしており、合計約1万9000回の賭けを行ったという。

 当局が入手した資料として、水原容疑者の賭博記録には、この期間中の合計賞金は総額1億4225万6769ドル(約218億円)で、負けた金額は1億8293万5206ドル(約280億)で、損失額は4067万8436ドル(約62億円)にのぼる。

 ESPNによれば、米連邦量刑ガイドラインに則り、銀行詐欺には最高100万ドル(約1億5300万円)の罰金及び最高30年の懲役が科される可能性があるという。

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