膵臓がん公表の森永卓郎氏「最後まで戦いながら死ぬのが私の生きざま」 目標持ち精力的に生活

[ 2024年1月10日 17:12 ]

経済アナリストの森永卓郎氏
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 経済アナリストの森永卓郎氏(66)が10日、読売テレビ「ミヤネ屋」に電話出演した。先月、ステージ4の膵臓(すいぞう)がんを公表。近況を明かした。

 明るい声で登場し、現在の体調は「ぼちぼち、普通です」と報告した。昨年11月、人間ドック受診からがんが発覚。「自覚症状はまったくなかった。体重が減少気味だったんで主治医に人間ドック受けてみたら?と言われて受けた」と振り返った。

 去年12月27日に受けた抗がん剤が「合わなくて、生まれて初めてこのままじゃ死ぬなと思った。意識はもうろう、立っていられないし、気持ち悪くてどうにもならなかった」と回想。「劇的に治る人もいれば、私の場合はたまたまその抗がん剤と合わなかった」と話した。

 現在は新薬に切り替えている。「実は今飲んでる新しい薬は、がんをやっつける薬ではなく体を元気にするもの。まったく動けなかったのが半日で普通に戻った」と、劇的に体に合ったという。「がんと闘うためには食べられるようにして、体力を持たせないといけない。今週、来週はそれ(新薬)に専念して、再来週ぐらいからどれ(抗がん剤)を選ぶか…ここは勝負。選んでがんと闘うことにしています。量も含め試行錯誤になると思う」と、再び抗がん剤治療に挑むことを明かした。

 がん治療には迷いがあったというが、闘うと決意したのは「本を書きかけていて、死ぬ前に完成させないといけないと思った」からで、執筆は「ほぼ95%ぐらい、目標のところまできた」という。

 森永氏は「目標を失うとだめ。生きようと思わなくなる」と語る。ラジオのレギュラーが5本あり、「その仲間が、もしがんに打ち勝って治ったら“モリタク歌謡ショー”をやってくれる約束になってる」と、その開催が今の目標。さらに「竹中平蔵さんに金網デスマッチをしようと申し入れてるんですが、今のところ拒否されてます」と言って、笑わせた。

 がんと診断されても「楽して生きよう、楽しい事をこれからやろう、とはみじんも考えなかった。最後まで戦いながら死ぬのが私の生きざまだと思ったので。これから権力と闘います、怖いものないんですよ」と笑い、「あきらめたらそこで試合終了なんで」とスラムダンクの名ぜりふを引用した。

 今年の経済についても予想するなど変わらぬ明るさで、司会の宮根誠司から「元気な声が聞けて安心しました」「完治させてくださいよ」と言われていた。 

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