八代亜紀さん「哀憐三部作」で演歌界での地位確立 「舟唄」「雨の慕情」「港町絶唱」

[ 2024年1月10日 05:10 ]

八代亜紀さん
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 演歌界で地位を確立したのが79~80年発表の「哀憐(あいれん)三部作」だ。第1弾「舟唄」は八代亜紀さん初の男歌。阿久悠さんの歌詞は、本紙連載「阿久悠の実践的作詞講座」で、美空ひばりさん編にと自ら書いたものが元になった。06年に缶コーヒー「BOSS」のCMで流れ、宇宙人が「この惑星の八代亜紀は泣ける」とつぶやくなど長く愛されている。

 80年「雨の慕情」は、男への恨み節を軽やかなメロディーに乗せて歌いレコード大賞を受賞。約57万枚を売り上げた。サビで手のひらを上に向ける振り付けは子供もマネるほど流行。フジテレビドラマ「北の国から」では、紅白歌合戦で本人が歌う場面も登場した。

 続く「港町絶唱」は、恋が終わって北国へ向かう女の歌。阿久さんと作曲の浜圭介さんは、当初この曲でレコード大賞を狙っていたとされる。前2作のヒットで陰に隠れた形だが、ファンに長く愛されている。

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