清原博弁護士 松本人志の裁判に見解「名誉毀損を選ぶと」 旧ジャニ問題を例に「何人も出てきたら…」

[ 2024年1月10日 17:06 ]

ダウンタウンの松本人志
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 弁護士の清原博氏が10日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、お笑いコンビ「ダウンタウン」松本人志(60)を巡る性加害疑惑報道と予想される訴訟について、法律家の立場から解説した。

 松本が所属する吉本興業は8日、松本を巡る週刊文春(文芸春秋)報道を受け、「当面の間、様々な記事と対峙、裁判に注力」するために一時活動休止をすると発表。松本は報道内容を否定している。

 一方、週刊文春編集部は「一連の報道には十分に自信を持っており、現在も小誌には情報提供が多数寄せられています。今後も報じるべき事柄があれば、慎重に取材を尽くしたうえで報じてまいります」とコメントを発表している。

 清原氏は今後予想できる訴訟について、松本が原告の場合、吉本興業が原告の場合、また被害を受けたと訴えている女性が原告の場合、さらに訴訟内容も名誉毀損(きそん)、プライバシー侵害など複数の可能性を紹介。その中で、松本が文春を相手取り、名誉毀損に基づく損害賠償と謝罪広告掲載の請求について「これが今後のメーンの裁判になると思いますね」と予測した。

 清原氏によると、松本サイドがプライバシー侵害で訴えを起こす可能性は低いという。「今の段階で松本さん側も“事実無根”とおっしゃっています」と前置き。「プライバシー侵害は“ある事実”があって、それを公にされるということであって、それがないのであれば、プライバシー侵害よりは、事実がないのに勝手に書かれたということで、名誉毀損の方を選ぶと思います」と予測した。

 物的証拠などが出づらい事案。MCのフリーアナウンサー石井亮次から「どっちが本当のことを言っているか、白黒つくんですか?」と問われると、清原氏は「他の方の証言などで積み重ねていくことだと思う」と答えた。

 その上で、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を例に挙げた。「去年のジャニーズの一件は、証拠が特にないんです。だけど多くの人が被害の声を上げた。ならば、1件もないというのはちょっとおかしいよねというところで、明確な証拠はどれもないかもしれない。ジャニーズの件も。でも被害があるんだとみんな思っているし、加害者側も被害を認めたということがある」。さらに、今回のケースに当てはめ、「裁判も同じで、1人の女性が被害だと言っても、なかなか明確な証拠、客観的な証拠がなければ難しいですが、被害を受けたと言う人が何人も出てきたら、あながちうそではないよねという方向に行って、いろんなLINE、メッセージのやりとりとか客観的なものが出てきた時に、なるほどねと。“女性たちが言っていることは、決して空想ではない。勝手に作ったものではないよね。ちゃんと裏付けあるよね”と、裁判で認められる可能性は出てくる」と見通しを語った。

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