BiSH 最初で最後の東京ドームで涙の解散ライブ 駆け抜けた8年間「パンクな人生をありがとう」

[ 2023年6月29日 22:00 ]

解散コンサートを行うBiSH(左から)リンリン、モモコグミカンパニー、アユニD、ハシヤスメ・アツコ、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ(撮影・島崎忠彦)
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 女性6人組「BiSH」が29日、東京ドームで解散ライブを行い、8年間の活動に幕を下ろした。グループとしては最初で最後の東京ドーム公演。セントチヒロ・チッチは「きょうは胸を張ってバイバイしにきました。一生懸命、駆け抜けてきたこの8年間は皆さんとの宝です」と涙を流しながらあいさつし、約3時間の全力パフォーマンスで「清掃員(ファンの通称)」に別れを告げた。

 6人がステージ上にせり上がってくると、5万人の観客が万雷の拍手で迎え入れた。モモコグミカンパニーは「ついに来ちゃったね…」としみじみ。アユニ・Dも「(名前の)Dは東京ドームのDです。みなさん今日は、東京ドームよりも大きな夢を持って来てくれたと思います」と笑顔を浮かべた。

 「楽器を持たないパンクバンド」として2015年に結成。100人にも満たないライブハウスから始まり、時に馬糞にまみれになったり、スクール水着で客席にダイブしたりと、その過激なパフォーマンスも話題になった。

 ファンを公言する芸能人も多く、その名前が徐々に広まると21年にはNHK紅白歌合戦に出場。そしてついにデビューからの夢だった東京ドームにたどり着いた。アユニは「東京ドームは宇宙くらい莫大な広さなんだと思っていましたが、来てみたら意外とお客さんの顔が見えるんだな」と憧れていた会場の印象を語った。

 ライブ中盤には代表曲「プロミスザスター」を披露。紅白をはじめこれまで何度も同曲を歌ってきたが、この日が最後のパフォーマンス。メンバーたち各々が涙を浮かべながら歌唱する場面もあった。チッチは「これまで何度も(ファンと)一緒に夢をみて、一緒に夢を叶えてきた。きょう、今までで一番大きな大きな夢がかないました。ありがとう」と感謝した。

 アンコール後には6人がファンに別れを告げた。モモコは「何もない私ですが、皆さんのおかげで東京ドームに立てました。最高にパンクな人生をありがとうございました」。ハシヤスメ・アツコも「こんなにもワクワクして、こんなにも寂しい6月29日は初めて。これまでBiSHはみんなと色んな壁を壊してきた。きょう、この東京ドームが最大の夢で、最大の壁。それを壊した伝説の日なんだと思う」とかみしめた。

 6人で活動するのはこの日が最後で、今後はそれぞれが個別に芸能活動を続けていく。モモコは「過激なパフォーマンスもそれが当たり前と思ってやってきた。これからは…勘弁して欲しいですね」と語るもどこかさみしそう。チッチは「バラバラの個性を持った6人。これからも6通りに輝いていくと思う」と願いを込めた。(吉澤 塁)

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