藤井聡太王将 「藤井荘」での名人戦第5局へ「よりよい将棋ができるよう全力を」

[ 2023年5月30日 18:59 ]

前夜祭で記念撮影する渡辺明名人(左端)と藤井聡太王将(右端)(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第81期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)第5局は31日、6月1日に長野県高山村の緑霞山宿・藤井荘で行われる。前日の30日には渡辺明名人(39)と挑戦者・藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む6冠=が現地入りして対局場を検分し、同村保健福祉総合センターでの前夜祭に参加した。

 現在名人戦3連覇中の渡辺名人はシリーズ成績1勝3敗とカド番に追い込まれているが「私自身、こちらで対局させていただくのは2年前に続き2回目。その時は新型コロナウイルス禍で前夜祭もほとんどなかったんですが、今回は打って変わって大勢の方に名人戦を楽しんでいただけると思います」とあいさつ。「ここまで4局戦ったんですが、あしたからは目の前の一局、結局その目の前の一局をやっていくしかない。自分の持てるものを出し切って頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 勝てば史上最年少名人と史上最年少7冠が同時達成となる藤井王将は「数年前に家族旅行でこちらに来て、その時は8月だったんですけど涼しく、緑も鮮やかで本当に素晴らしいところだと感じたのを覚えています」と高山村での思い出を明かし、「このようなところで対局をさせていただくことをうれしく思います。ここまでの4局の経験を生かし、よりよい将棋ができるよう全力をつくしたい」と決意を表明した。

 藤井は2日前の28日に岩手県宮古市で行われた第8期叡王戦第4局で挑戦者・菅井竜也八段(31)相手に2度の千日手指し直し局を制し、3連覇と6冠維持を決めたばかりだ。

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