テレ朝、ジャニーズ性加害問題に見解 東山紀之の発言は「承知していた」 タレント起用に変更はなし

[ 2023年5月30日 14:16 ]

東京・六本木のテレビ朝日
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 テレビ朝日の定例社長会見が30日、都内の同局本社で行われ、ジャニーズ事務所の元所属タレントが告発した、創業者のジャニー喜多川前社長(2019年死去、享年87)の性加害問題について見解を示した。また、同局「サンデーLIVE!!」で同事務所のタレント・東山紀之が謝罪したことについて「打ち合わせの上」だったと説明した。

 同局の篠塚浩社長は、この問題について「性加害は決して許されるものではない」と主張。続けて、同事務所が今月26日に発表した「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役の就任」の対応策に言及し「ジャニーズ事務所が3つの対応策を示した。『外部専門家による再発防止特別チームの設置』がポイントだと思う。私としてはどういう形で実行されるか注視していく」と今後の姿勢を報告。また、「タレント起用に変更はございません」と、所属タレントの番組起用への影響はないと明かした。

 3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった性加害問題。ジャニーズ事務所は今月14日、藤島ジュリー景子社長が「深くおわび申し上げる」と被害を訴える人に謝罪するなど、ジャニーさんの性加害問題について初めて見解を発表。一方、この問題への対策が長年取られなかったとして、これまでのジャニーズ事務所の体制を「異常」と表現。再発防止に取り組むことを強調した。

 所属タレントとしても、最年長の東山紀之が21日に出演した同局の情報番組「サンデーLIVE!!」で、スーツ姿で眼鏡をかけた沈痛な表情で「心を痛めた全ての方々、本当に申し訳ありませんでした」などと謝罪。「このままジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と社名についても言及。「外部の方とともに全てを新しくし、透明性を持ってこの問題に取り組んでいかなければならないと思います」と、事務所改革のため創業以来60年以上続く社名を変更する可能性を示唆した。

 篠塚社長は、この東山の発言について「発言は承知していた」とコメント。「当社として、報道番組のニュースキャスターでありジャニーズ事務所に所属しているので、東山さんがコメントするのが自然ではないかと考えた」と見解を述べ「(内容に関しては)打ち合わせをした上で、あのようなコメントになった。基本的には東山さんの考え。編集権、編成権は我々にある。当然、私たちの方から持ちかけています。コメントするかしないかは我々の方から相談する」と立場を示した。

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