SixTONES たどり着いた夢の世界 高地“6人なら大丈夫”根拠のない自信でここまで 初東京D公演

[ 2023年4月22日 04:00 ]

大型ジープに乗り記念撮影する(左から)松村北斗、森本慎太郎、ジェシー、YOSHIKI、田中樹、高地優吾、京本大我(撮影・木村 揚輔)  
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 SixTONESが21日、初の東京ドーム公演を行った。

 グループ結成のきっかけとなった日本テレビドラマ「私立バカレア高校」が2012年4月15日に放送開始となって丸11年となる今月15日に京セラドーム大阪で幕開けとなった「慣声の法則 in DOME」。その東京公演初日で、ジャニーズJr.時代のオリジナル曲「Amazing!!!!!!」やデビュー曲「Imitation Rain」などメドレーを含む全27曲をパフォーマンス。炎やジープに乗って会場を一周するなど、ド派手演出を連発し、大舞台で暴れ回った。

 【SixTONESと一問一答】

 ――初のドーム公演はいかがですか?
 ジェシー(26)「うるっときた部分と、ファンの方一人一人の顔見ると泣いてる方もいて、続けてきて良かったなという気持ち。東京ドームは京セラからプラス1万人、(会場が)大きくなってすごいなと圧倒される部分と、SixTONESだけでようやく立てる日が来たなと、普段はふざけてる6人ですけど、おのおの感じる部分がある。ドーム(どうも)ありがとうございますって感謝。来年はドームツアーができればいいなと思っております。箱が大きくても小さくてもやることは変わらないので、やれることを全力で(やりたい)。愛を届けて自分たちのパフォーマンスができればいいなと思っております」

 京本大我(28)「京セラではバックでもそこまで出演させていただいたことがなかった。それでも(ステージに)立った時に、アリーナに初めて立たせてもらったときと似たような新鮮な緊張感というか自然と力むのが感じられた。東京ドームは京セラ以上に僕たちにとって、カウントダウン(ジャニーズカウントダウンコンサートを行った場所)だったりデビュー発表させていただいた場所で、より思い入れも強い。意図してない緊張感もあるかもしれませんが、それすらも楽しめるように一つのライブとして楽しく初日を迎えたい」

 松村北斗(27)「僕個人がドームを意識したり漠然と夢に持った時、自分のためだけの思いだった。いざ京セラドーム(でコンサートの幕)が開いて、どういうものになるだろうと未知の感覚で挑んだんですけど、今まで応援してきてくれた方も、最近好きになってくれた方も、SixTONESに関わるすべての人が喜んでくれた。ドーム以外にもたくさんあるんですけど、ひとつひとつのことを大事にしないといけないし、もっと周りに目とか耳を向けてつながりがさらに出るようにしないといけないなと気持ちがひきしまりました」

 高地優吾(29)「僕の初ステージがKAT―TUNさんの東京ドーム公演。そこから13年で自分たちがメインでやらせてもらってるのが感慨深い。あのときの気持ちを思いだして、武者震いしたんですけど、この6人でステージに立てることに改めて感謝しましたし、来てくれるお客さんにも感謝。メンバーにも感謝したいなっていう思いもある。東京ドームでしめくくりっていう喜びをかみしめつつ、今のSixTONESの最高のパフォーマンスを届けられたらいいかなと思います」

 森本慎太郎(25)「6人と、その6人を好きな人たちが何万人もいる空間でこんな楽しいことができるって、こんな幸せなことないなって。今度はもっともっといろんな会場で、たくさんの人と楽しい時間を過ごしていきたい。今後どんどん足を止めないで進んでいきたい」

 田中樹(27)「手応えとしては、100%は出せてるけど、100点にはたどり着けてない。まだ僕らの伸びしろがあるかなって感じる公演になっている。ジェシーも言っていたように、その会場によってできることは変わってきますけど、ドームだろうとアリーナだろうとホールだろうと僕たちがやるパフォーマンスは、僕たちの気持ちとしては変わらないです。と思いつつもライブというのは生ものなので、同じことが二度と起きないもの。そのリアルタイムの空気感をより多くの人と同じ場所で感じられる環境がやっぱりとても素晴らしくて、凄くうれしいなと思っています。これが最初で最後のドームにならないように。まだ入れないお客さんもいるというのは耳に届いていますので、そういった人たちのためにも多くの人に見てもらえるライブにできるようにしたい。今回はそのための過程かなと思っています」

 ――正式にグループが結成されたのは2015年ですが、2012年の日本テレビドラマ「私立バカレア高校」から10年以上6人でやってきた。この6人のまま東京ドームにたどり着いた喜びは?

 ジェシー「12年にAKB48さんとジャニーズJr.でやろうとなってたまたま集められた6人が変わらずにいる。(ドラマ終了後に)バラバラになった時に、本当にみんなが(ジャニーズを)やめる気でいた中で、個人的に僕が“(一緒にやるのは)こいつらだな、こいつらとやりたいな”というところから(ジャニー喜多川さんにかけあって、グループへの一歩が)始まった。あの時は唯一甘えましたね、ジャニーさんに。こういう(ドーム公演の)形になって、本当は見ていただきたかったけど、たぶん上で見てくれると思う。どんどん年を取ったりいろいろな公演、いろいろな会場で同じ曲を歌うとより歌詞も入ってくるし、時代が経つともっとSixTONES良くなるなと思っている。パフォーマンス途中にそれぞれの顔見るとうるっとくる部分もあるんですが、これがいつまでも続いて、みんなで年取ったらいいな」

 京本「6人でドラマやらせていただいてからちょっとしてバラバラになって、またこの6人になったのは、今ジェシーが言ったように直談判に近かった。自分たちで言い出したゆえにその時は、“これやりたい、あれやりたい”って言っても、実現してくださるスタッフさんとかチームがなかった。自分たちでお手製で小道具をつくったり、手作り感あるライブからスタートしてずっとやってきた。気付いたら“SixTONESいいね”とか“SixTONESの曲かっこいいね”って言ってくださる味方が増えた。このツアー中も僕たちが提案した突拍子もないアイデアとかを全然計算もついてないのに、実現しようとしてくださるスタッフさんがいる。そういう状況は結成当時では考えられない。本当にスタッフさん、もちろんファンの方も含めて、僕たちがやることに反応してくださる人たちがいるのは本当に感謝。そういう気持ちでこの公演をやりたい。しっかりファンの皆さんとスタッフさんへの感謝を込めて(ステージに)立ちたい」

 松村「ジャニーズJr.時代の曲もばんばん歌っている。振り返ると節目と言われるような何かの分岐点になることがいっぱいあったけど、その瞬間瞬間に自分たちは気付かないものだなと思う。12年からずっと地続きでつながったグループだなと今回のツアーも感じた。点じゃなくてずっと線で続いて、いつまでも伸びていくようなグループでありたい」

 高地「12年にバカレアで集められた6人から始まって、1回バラバラになって、そこからまたこの6人が集まる。さっき大我が言っていたように、直談判に近い形からスタートした。最初に(東京・有楽町の)シアタークリエでライブをやらせてもらった時に、当日券で“お客さんが全然並んでくれないね”とか“自分たちでこんなこと(直談判)言ったけど、本当に大丈夫なのかな”とか不安もすごいあった。でも、なんか分からないけど、この6人でいるとすごい自信が持てる。“この6人なら大丈夫だろうな”という根拠のない自信が6人にあった。その思いをずっと持ったままやってきたら、ここまでたどり着けた。もちろんSixTONES組んでからも何人かはもうだめなんじゃないかって言って諦めようとか挫折しようとしたこともあったけど、でもみんなでこの6人なら大丈夫だって、どこか心がつながっていた。うれしいことにデビューさせてもらって、アリーナツアーもやらせてもらって、今ドームに立たせてもらえる。本当にこのわがままな6人をうまくまとめてくれたスタッフさんに感謝ですし、誰も心が折れなかったというのがすごい大きいのかなと思います。自分自身も何回も芸能界から退こうかなと思う時もあったけど、ジェシーが“大丈夫だよ”って言ってくれるその一言にすごく救われることがあった。これから何年経っても、メンバー間もいろいろろあるかもしれないけど、その見えない自信(の源)というのはまだみんな分かっていないと思う。そこは常に追い続けて頑張っていけたらいいかなと思います」

 森本「高地も言ってましたけど、600人ぐらいのキャパシティーのシアタークリエから約100倍近い5万人ぐらいのキャパ。相当スケールがでかくなった。バカレアやっていた時のSixTONESって“6人だったら絶対大丈夫っしょ”って思っていたけど、高校生だったっていうのもありますし、その先の未来ってあくまで妄想であって、ちゃんとそこまでいけるか分かっていなかったんですよね。それがSixTONESってグループになって、ちゃんと自分たちがどんどんスキルアップしていって、いろんな人たちから“SixTONESかっこいいね”って言われるようになってきて、やっとここまできた。ジェシーも言ってましたけど、辞めようとしていた人たちもいたぐらいですから、ここまで頑張ってきたなって思いもありますし、うれしさももちろんある、この先も想像つかないこともあるんじゃないかなっていう、先の楽しみもあります。ドームに立ったことによって、すごく6人の活動の将来が楽しみになってきた」

 田中「たどり着いたことへの感動みたいなのが、僕個人としてはそんなにないぐらい、あの時のままなんですよね。例えば東京ドームに立つために何をしましたか?と言われても何をしてきたのかわからないですし、何を今後すれば良いですか?と言われても何をすれば良いかわからない。でも、2012年のあのときからずっと楽しいんですよね。それを支えてくれる人が増えたっていうのが、いまは不思議な感覚。なんか感動ってことじゃなく、これだけ大勢の人が予定を合わせてくれて、それに合わせて何百人のスタッフさんが準備してくれているんだ、って考えるとすごく不思議でしょうがない。いまだに自分たちがドームに立つって、立ちたくても立てないアーティストがたくさんいる中で、(東京ドームで公演をする)1つのグループになれたという自信もいまいち沸いていない。6人の友達みたいなメンバーとやってきたら、ドームにいた。今もずっとなんか不思議です。今の状況が」

 ――冒頭にジャニーズJr.時代の曲「Amazing!!!!!!」を持ってきたこと意味は?
 ジェシー「犯人は彼です(京本を指さす)」
 
 京本「『Overture』があって、アリーナの時は2曲目は『Waves Crash』を入れていた。今回ドームにあたって、セトリ(セットリスト)を変えていこうってなった。『Amazing!!!!!!』って実は数年やっていなくて。ファーストアルバムでJr.時代の曲が収録されるにあたっても、音源化されていない曲。でも実はSixTONESのカラーがしっかり定まったような、提示できたような大事な曲であるので、僕としても、6人としても、初ドームで披露したいって思いがありました。あとは2曲目を変えたら意表をつけるかなっていうのもあった。『Waves Crash』がくるって頭の中で描いているところに『Amazing!!!!!!』がくるっていうところが良い裏切りになるかなって。実際に打ち合わせで試しに流してみたら、「Overture」からの流れがしっくりきて、メンバー自身もゾクゾクくるぐらい良い流れだなってなったので、即決で決まりました」

 ――YOSHIKIさんと共演。どんな言葉を交わした?共演への思いは?
 田中「おとといにスタジオでリハーサルさせていただいた時に、フランクに日常会話って感じで話しかけていただいた。自然と緊張ほどいてくれていた。すごくフランクに接してくれたおかげで、“よし!ファンの人驚かしてやろう、喜ばしてやろう”って思いに変わって、本番に臨めそう」

 ――ドーム公演が実際に決定して以降、共演は具体的にどのような流れで決まった?
 田中「打ち合わせの時に、SixTONESで“YOSHIKIさんに来ていただきたいんですけど、どういう段取り踏んだらいいですか”と聞いた。(レコード会社の)SONYの方々や、事務所の関係者の方が動いてくださって、YOSHIKIさんの事務所の方と話が進んでいって。なかなかYOSHIKIさんもお忙しい方なのでスケジュールも確実になりきらない中でジェシーが“もう(YOSHIKIさん本人に)電話するわ!”って(電話を)かけました。“YOSHIKIさんきてくださいますよね?”“うん、いつ~?”“21日です”“わかった、行くね~”って」

 高地「しかも僕たち東京の時間で(電話を)かけているんですけど、YOSHIKIさんはロサンゼルスにいた。深夜3時だったんですけど、起きててくれて良かったなって」

 ――起こした?
 高地「起きてました。ちょうど寝ようとしてるでした」

 ジェシー「(YOSHIKIさんの真似をして)“なに~どうしたの~”“ドームなんですけど”“ああ~”って」

 田中「スタッフさん同士でやりとりはしていただいてたんですけど、最終的には本人同士で直接コンタクトをとらせていただいて、決まったという形になります」

 ――最終的には直談判という形で。
 田中「そうですね。最終的には」

 ――今後の目標は?
 ジェシー「ドームツアーかな。スタジアムとか分からないけど、先輩方がやってないこと、SixTONESだからこれできるみたいな。SixTONESの良さをもっと見せたい。あとは冠番組とか…!」

 京本「野外もやりたいし、フェスにも呼んでいただけるくらい曲の精度も知名度も上げていきたい。単独ライブ以外にもやれることはあると思う。目の前の音楽と向き合って、1人でも多くSixTONESの音楽のファンになってほしい」

 松村「ライブに行きたいグループになりたい。実際に見てみたいっていうグループになりたい」

 高地「言うのはただなので言いますけど、WBCみたいに国民全員が応援してくれるグループになりたい。世界に行きたいと行っても日本中が応援してくれて頑張れるところはあると思います。侍ジャパンな感じで」

 田中「侍ジャパンみたいな感じ…?」

 ジェシー「ホームラン打って…」

 森本「(無言で高地に向かってペッパーミルポーズ)」

 一同 「(笑い)」

 森本「12球団の本拠地を回りたい。いろんな方にも会えるし野外もある。楽しい時間がいろんな作れると思う。勝手にセパ交流戦じゃないですけど。本拠地に全部行ってみたい」

 田中「その時思いついたことを実現出来るような実績を付けていきたい」

 森本「(去り際に)楽しませるぜ!」

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