【中山優馬と一問一答】8年ぶりツアー「責任感違う」WBCは侍全試合観た「改めて2時間ぐらい話したい」

[ 2023年3月30日 04:00 ]

ソロデビュー10周年ツアーでダンスも披露した中山優馬(撮影・藤山 由理)
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 歌手で俳優の中山優馬(29)が29日、東京・EXシアター六本木でソロデビュー10周年記念ツアーの千秋楽を迎えた。本紙などの取材に応じ、ライブへの思いなどを語った。

 【中山優馬と一問一答】

 ――約8年ぶりのツアーとなりました。前回と比べての変化は? 「全部です。部分部分はもちろん覚えてますけど、8年前なんで細かいところは覚えてない。自分がどれだけ踊れたか、歌えたかば8年前にやった楽曲を今回稽古したときに初めて昔より歌いやすくなったなとか踊りやすくなったなとかっていう差を感じた」

 ――8年間を振り返ると?
 「10周年ツアーをさせていただいたのでこの8年間が空白みたいになってるんですけど、正直もうライブはできないかなと思っていた。1人でやることの難しさももちろんありますし、役者業をしっかりと邁進していきたい思いもありました。その中でライブもやりたいですけどやっぱり現実的に厳しいのかなって思いはありましたね。本当に(今回のライブが)ありがたいです。8年ぶりって、ステージ上でもちょっとした笑い話みたいにさせてもらってますが、本当はすごいありがたい話。前のライブのときより気持ちはすごい重たいです。責任感は違います」

 ――声出しも今回ありましたが。
 「ライブってどこか感謝祭のようなものだと自分の中では思ってるので近い距離で一緒に楽しめるっていうのはいい。MC中も基本1人なんで、お客さんがしゃべってくれたのは、会話になって楽しい」

 ――ライブというのはご自身にとってどんなもの?
 「ジャニーズ事務所のタレントの中山優馬としての表現の場。役を背負って立つ舞台とは違いますね。舞台も大好きですが、こういう自分の楽曲とかを楽しんでいただくっていう場もやっぱり必要だなと思った」

 ――「正直ライブはできないのかな」と考えていたとのことですが、10周年で再び音楽活動をすると聞いたときのお気持ちは?
 「単純にうれしかったですね。いろんなことがあって音楽活動してませんでしたけど、音楽活動は好き。こういう節目で(音楽)活動ができる運びになったことは単純に凄くうれしかった。8年間も音楽活動からは離れてましたけど、タレント業として歌の勉強は凄くしてた。ミュージカルで、そっちの世界の歌の勉強がまた始まった。だから音楽に触れていたし、自分の技術が落ちてるとは思わなかった。音楽活動をしていなかった分の年月を一気に飛び越えて、ただ休んでたわけじゃないぞっていう技術力は見せなきゃいけないと思ってました」

 ――今回の演出の工夫、こだわりは?
 「歌詞のつながりを考えたり、歌を聴かせるところ、ダンスを見せるところなど曲の並べ方も自分なりにはすごく意味の並べ方。あとは全体的にはどういうライブの方向性にするかという中で、やっぱりパフォーマンス力で押したいと。1曲1曲の既存の曲っていうのは結構重厚なパフォーマンスがあった。屋良(朝幸)君が元々作ってくれてる既存の振りを基盤に、ちゃんと真ん中の軸をアーティストにした。逃げることのないライブにしたかったので、本気で歌うし本気で踊るしっていうところを前提としている」

 ――屋良さんとはどのような会話?
 「“やってきたことを信じて、とにかく楽しんで”っていうのが一番。僕にもですが、後輩たちによくノートをくれるんですけど、お客さんに対してエネルギーを飛ばしなさいっていうアドバイスが一番多い」

 ――中山さんにとって屋良さんはどういう存在?
 「もう師匠ですね。屋良君もそうですし、「PLAYZONE」(ミュージカル)っていうジャニーズ事務所の伝統的な舞台の中に入れてもらって、ダンスに出会った。それから自分の初めての(ソロの)シングルだったので、振り付けをお願いして、今に至る。ダンスの全てを教えてもらったし、このライブが始まってからもそうですね。(ダンスには)ゴールがないので、今までのことが100点でできるようなったら、次はもう少し難しい技術を教えていただける。常に自分のちょっと届かないところの振り付けをしてくれる。すごい勉強になりますね。しんどいですけど」

 ――前回のライブの時にはジャニーさんがいらっしゃったと思う。10周年も見てもらいたかった?
 「いつでも見てくれてると思ってます。それはどんな活動しててもそう。どの舞台やってても、お仕事のときはジャニーさん見られてるぞっていう意識はありますよね」

 ――それで背筋がまた伸びる感じですか?
 「そうですね。ジャニーさんだったらどう思うかなとリハーサルのときにも思いますし、何か物作りをするときにも思う。何か迷ったときはジャニーさんだったらどうするかっていうのは、僕も含め結構多くのタレントがて考えるんじゃないですかね」

 ――今回のステージジャニーさんが見たらどういう言葉をかけてくれる?
 「褒めてくれると思います。僕がもう少し若かったら、ちょっと嫌がられるかなと思いますけどね。ただ30歳手前にして、今の自分の表現としての形がこれだと提示すれば認めてくれると思います。このライブって、声出せってお客さんをあおったり盛り上げるものではない。こっちのパフォーマンスをぶつけて目撃者になってもらう。昔のジャニーさんだったら“もうちょっと盛り上げて!”って言うかもしれないですけど」

 ――今後の音楽活動の展望は?
 「もちろん続けていきたい。そういう機会があるなら全力でやらせていただく。いろんなジャンルをマルチにするのはジャニーズ事務所の特徴。それはジャニーズのタレントとしては守っていきたいところの一つ。(音楽活動をしていなかったときに)今までの曲たちに申し訳ないという思いは強く確かにあった。表現できる場があって初めて曲も報われる。音楽活動はどういう状況になるか分からない。何かできないとしても今までの曲達はちゃんと扱って表現の場を作りたいな。もちろんどんどん先に進めることがいいです」

 ――NYCの活動がもしそのまま続いていたらとか、想像することはある?
 「想像することはないですかね。続けていかなかったってことは、続けられなかったということ。続けないほう方が良かったっていう選択のもと進んでる。(そのまま)やってたらどうなってたんですかね。でも、役者業をやりながらミュージカルとかいって、そっちで勉強できたことを、今回の「Squall」から「WEEKEND」までにたくさん使った。この期間は良かったと思うしかないですね」

 ――NYCの曲でいつか当時のメンバーとやりたい?
 そうですね。そんな思いはありますよね。NYCって解散してませんからね。僕が組んだグループってどれも解散してないんです、活動してないだけで。

 ――可能性はあるんですね?
 「可能性という意味ではあるんじゃないですか。B.I.Shadowも解散してませんからね。お客さんが喜んでくれるなら、そういう機会があればいいなと思います」

 ――NYCの曲をライブで歌われるのって初めて?
 「初めて。懐かしすぎて、全然そんな気にしてなかったですね。でも歌ってみるとわんぱくな曲で楽しいですよね。楽しいし。当時は若かったのもあって、もっとかっこいい歌歌いたいなとかもちろんあったんです、その曲も好きなんですけど。今この歳になるとこういう曲を歌っててよかった。その曲があったおかげでお客さんが、楽しんでくれる」

 ――優馬さんといえば野球。WBCは見られましたか?
 「見ましたね、全試合。僕は吉田正尚選手と近藤健介さん、今永昇太さんと同い年の世代。同世代のスポーツ選手の活躍は凄い。ちょっと何か改めて2時間ぐらい話したい」

 ――ジャニーズ野球大会をまたやりたい?
 「やりたい。チャリティーでやったこともあって、世の中のためになる楽しいイベントがあれば、ぜひ参加したい」

 ――投手ですか?
 「いや、あっこでピッチャーするのめちゃくちゃ緊張する。前の野球大会で130球投げたんですよ。プロでも投げないですよ、そんな。いい思い出ですけどね。ジャニーズで野球やらない人でもみんなで野球大会って参加してやってましたから。そういう意味ではすごい楽しかったんでやりたいです」

 ――来年30歳になる。今後の道は?Jr.との関わりも多いが、ジャニーズへの思いも含めてお伺いできればと思います。
 「Jr.の子たちと番組でも一緒にやってますけど、すごいかわいい子たち。でも自分がどう見られたい、こういうところを目指したいという思いもあるし、しっかりと目標にする先輩もいる。すごいですよね。番組で一緒にやってる子たちは13歳とか14歳でジャニーズのタレントとしての成長の年でもありますけど、それよりももっと人間的な人格を形成する上での大事な時期だと思う。本当に人間としての部分もちゃんとした大人になれるように導いていきたい。自分としては、自分のやりたい、楽しいことをやらせてもらってますので。もちろんお芝居もそうですし、今回はツアーとかもねコンサートも歌もやらせてもらいました。これからも表現の道を進んでいく。ライブがあるのか舞台があるのか、映画があるのか。そこに何があるかわかんないすけど、相変わらず進んでいきます」

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