成田悠輔氏 山上容疑者の安倍元首相射殺事件に「統一教会問題とか宗教被害者の問題をあぶり出すことに…」

[ 2023年1月11日 11:13 ]

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 米イェール大学助教授で経済学者の成田悠輔氏が11日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にコメンテーターとして出演。安倍晋三元首相銃撃事件で殺人容疑などで送検され、10日に刑事責任能力の有無や程度を判断するための約半年間の鑑定留置を終えた山上徹也容疑者(42)について言及した。

 山上容疑者は、大阪拘置所(大阪市)から奈良西署に移送された。奈良地検は責任能力を問えると判断、勾留期限の13日までに容疑者を殺人と銃刀法違反の罪で起訴する方針。親族などによると、全国から差し入れが絶えず、数十万円の現金を送ってくる人もいるという。番組では、インターネット上で山上容疑者を英雄視する発言が広がり、刑を軽くするよう求める署名活動では、1万人以上の賛同者が集まり、現在も増え続けていることなどを伝えた。

 成田氏は「たぶん実際は義憤と私憤みたいなものが交ざり合っていて、ご本人もものすごく分かりやすい戦略があってやったわけじゃないんじゃないかなと思うんですよね」と言い、「ただ思うのは、結果としてこの方のやった殺人事件が統一教会問題とか宗教被害者の問題をあぶり出すことにつながったというのは、もう否定できない事実だと思うんですよ」と指摘。そのうえで「殺人とか英雄視は問題だと思うんですよね。ただそれに依存しないと、こういう問題を批判することも、あぶり出すこともできなかった社会の側にも同じくらい問題があると思うんですよね。なので、この犯罪とか英雄視と同じくらい世の中とかメディアのそれ以前の無力というのも同じように批判されないといけないんじゃないかなと思いますね」と自身の考えを述べた。

続きを表示

2023年1月11日のニュース