老舗梅干店「梅樹園」 売上低迷の窮状訴え、ネットで大反響「もっと食べよう」の声相次ぎ…まさかの結果に

[ 2023年1月11日 15:55 ]

梅樹園ツイッター(@Baijuen_Umebosi)から

 老舗の梅干製造問屋・梅樹園が、10日までに公式ツイッターを更新。業界の窮状を訴えた。

 梅樹園は「梅干しの現実。皆さん、現在梅干し業界がどのような状況かご存じでしょうか」とツイート。「令和元年から令和3年の梅干しの年間消費量は、1世帯当たり約663gです。多くの方が663gと聞いてもピンとこないと思うので、もう少し分かりやすく説明すると、弊社の梅干し倉庫はパンクしており、梅農家さんが作った梅干しの多くは行き場のない状態です」と、売上が低迷していることを伝えた。

 続けて「この状態が続くようであれば、弊社も含め多くの梅干し屋さんが廃業することになります」と、危機的状況を投稿。「ただ今回伝えたかったことは、苦しいので助けてくださいということではございません。この現状を打破するために、私ができることを、弊社ができることを、全力で取り組んでいくことを宣言したかったのです。そしてその姿が、同じく苦しむ誰かの希望になり、力となれるよう頑張ってまいります」と、前向きにつづった。

 梅樹園は「またその先で、梅干しが食べたくなったときは我慢せずに食べて頂けると助かります。梅干しの未来も、皆様の未来も明るく素敵なものになることを願っています。共に頑張りましょう」と呼びかけた。

 この投稿は1万7000件以上リツイートされるなど、大きな話題に。「梅干し大好きなのに悲しい」「もっと活用していきたい」「梅干しがない世界は考えられないから買う」「みんな積極的に食べよう」「梅干しなくなったら困る…食べなきゃ」との声が相次いで寄せられた。

 11日、梅樹園は公式ツイッターを再び更新。「梅干しを購入してくださった方へ」とツイートし「梅干しを購入してくださった皆様、ありがとうございます!ありがたいことに、多くの注文を頂き、生産出荷作業が間に合っておりません。全力で対応していきますが、現在発送まで1~2週間ほど遅れが生じております。ご理解の程よろしくお願い致します」と、うれしい悲鳴を上げた。
 

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2023年1月11日のニュース