藤井竜王 広瀬八段との第2局2日目は互角 昼食休憩までに71手進み、駒の損得なし

[ 2022年10月22日 12:43 ]

立会人の谷川浩司17世名人(中)から示された封じ手を指す広瀬章人八段(右)と見守る藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供)
Photo By 提供写真

 藤井聡太竜王(20)=王将、王位、叡王、棋聖含めて5冠=が挑戦者に広瀬章人八段(35)を迎える第35期竜王戦7番勝負第2局は22日、京都・仁和寺で2日目が指し継がれ、後手・広瀬が封じた56手目は本命視された飛先の歩を進める一手ではなく、桂の入手だった。その後指し手は進み、午前12時半からの昼食休憩までに71手まで進んだ。

 午前の戦いは盤面中央での押し引きが続いた。昼食休憩前、広瀬が角獲りに打ち付けた銀に、藤井はその角を逃げず、と金を獲りながら金を進めた。損得がない駒割りからも形勢はほぼ互角。ただ、藤井王は6筋、広瀬王は3筋と囲いへ納めることなく終盤の入り口まで進んだため、一歩踏み損なえば勝敗に直結する危うさをはらんでいる。

 昼食メニューは藤井がゆばうどん、広瀬はゆば丼。持ち時間8時間のうち、藤井が5時間40分、広瀬は5時間7分消費した。対局再開まで1時間40分差あった残り時間は33分差と広瀬が午前は時間を使い、接近してきた。

続きを表示

2022年10月22日のニュース