タモリ 赤塚不二夫さん宅に居候「ベンツ勝手に乗ってた」の真相 「居候のプロですから、私」タモリ節全開

[ 2022年10月22日 13:31 ]

和田アキ子(左)とタモリ
Photo By スポニチ

 歌手でタレントの和田アキ子(72)がパーソナリティを務めるニッポン放送「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」(土曜前11・00)が22日放送され、タレントのタモリ(77)がゲスト出演した。

 40年来と長く親交のある2人。タモリが2020年、TBS「アッコにおまかせ!」35周年のお祝いで駆けつけて以来の共演となった。「いいかげんに…」への出演は初。10月25日にデビュー55周年を迎える和田を祝福した。

 タモリは1975年ごろ、新宿歌舞伎町の酒場で宴会芸などを披露していたところを漫画家・赤塚不二夫さん(08年死去)にスカウトされ、赤塚さん宅に居候していた。リスナーからのメールで「赤塚不二夫先生の家に居候していた時、タモリさんは勝手にベンツを乗り回し、赤塚先生はタモリさんのためにビールを買ってきてくれていたのは本当ですか?」という質問に「本当ですね」と即答。

 居候とは思えない態度の大きさを表すエピソードにスタジオからは「居候ですよね?」と苦笑が漏れたが「居候!」と堂々。

 さらに「先生は目白にマンションがあったんだけど忙しくて帰れない。ずっとアトリエに泊まってて、あそこ空いてて。そこ(目白)にはベンツのスポーツカーが置いてあって、それ乗ってよかったんですね。あと、たまに電話がかかってきて、酒あるか?って。あんまりないですねって言うと、酒屋が来て友達が来てどんちゃん騒ぎするという。自由にしていい。ちょいちょいお金もくれるし。僕はなんもしてないですよ。ただ夜飲みに行って、宴会やって。四カ国麻雀(の芸)とかやって」と明かした。

 赤塚さんはとにかくタモリを世の中に出したかったようで「しばらく(地元に)帰るなと。まあ、居候のプロですから、私。プロとしてはへえへえしちゃだめ。偉そうにして、当然お金ももらうし、ベンツも乗るし。お礼はしないですよ。向こうも居候を置いてるプロだから。プロ同士の対決ですから」とタモリ節で赤塚さんとの関係を語って笑いを誘った。

 赤塚さんから居候の提案を受けた時も「そこまで言われるんだったらいいですよって。その時はもう結婚してました。仕事はやめて、居候して。後半は何カ月か夫婦で居候してたんですよ。毎晩、出て行ってリクエストにお応えして。全部即興です。その場で」と回想した。

 「途中、じゃあこの人はどこで寝てるんだろうって思って。アトリエに行ったことがなかったんで。ほとんど編集者も助手の人も徹夜でぐちゃぐちゃで。ロッカーを横にして、その上に布団敷いて寝ててたんですよ。マンションもベンツもあるのに…ああ、これはと思ったんですよ」と申し訳ない気持ちにもなったというが「でもそういうふうじゃ、居候のプロじゃない。平然として、ああ、そうですかって。そこで折れるようじゃね。失礼しましたと言っちゃダメなのよ」と苦笑しながらも「夢のような話ですよ」と亡き恩人に感謝した。

 「師弟関係は(きっちりと)ありますね。話す時は敬語?いや、途中からわけわかんなくなって、普通通りため口聞いてましたね。呼び方も最初は先生だったけど、めんどくさくなって不二夫ちゃん、になって」と懐かしんだ。

続きを表示

この記事のフォト

2022年10月22日のニュース