藤井聡太王位 豊島将之竜王との王位戦第1局は黒星 王位、叡王戦で12番勝負開幕

[ 2021年6月30日 17:15 ]

対局を再開する藤井聡太王位(左)と豊島将之竜王 =名古屋市中区の名古屋能楽堂(代表撮影)
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 藤井聡太王位(18)=棋聖と2冠=に豊島将之竜王(31)=叡王と2冠=が挑む第62期王位戦7番勝負第1局は30日、名古屋市の名古屋能楽堂で2日目が指し継がれ、104手で藤井が投了し、豊島が先勝した。

 豊島が獲った香を敵陣に打ち込んだ中盤の攻め。「先手で攻められるので良くなったと思った」。この局面で豊島は優勢を確信したと明かし、7月13、14日、北海道旭川市での第2局へ向けて「コンディションを整えていい将棋を指せるように頑張りたい」と語った。

 一方の藤井は自ら仕掛けた端攻めの後、逆サイドで端攻めのカウンターを食い、「先手(藤井)が厳しくて、すでに思わしくない形勢なのかなと思った。正確に攻められてしまって、かなり苦しくなった」と振り返った。勝っても負けても持ち時間を使い切るスタイル。持ち時間8時間のうち1時間41分残しての敗戦に、「本局は早い時間に終局になってしまった。第2局以降、熱戦にできるよう頑張りたい」と巻き返しを誓った。

 両者は今夏、王位戦7番勝負と7月25日開幕の叡王戦5番勝でも立場を入れ替え、最大12局を戦う。

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