ケラ氏 パラリンピック開会式の演出退任に言及「降りたというか、降ろされたというか」

[ 2021年6月30日 17:52 ]

劇作家、演出家で音楽家のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏
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 劇作家、演出家で音楽家のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏(KERA=58)が30日、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」(月~金曜後1・00)にゲスト出演し、東京五輪・パラリンピックについてコメントした。

 パーソナリティーの大竹まこと(71)とは40年来の付き合いで、バンド活動をしていた時期に知り合ったという。「今は音楽を趣味でやっているように思われるんですけど。当時も今も(演劇と音楽を)わりと等価に考えているんですけどね」とケラ氏。現代演劇の第一人者として「東京パラリンピック開会式」のステージ演出に抜てきされたが、五輪開会・閉会式の総合演出チームの解散に伴い、昨年12月に退任した。

 「降りましたけどね…みんなと一緒に。降りたというか、降ろされたというか」とケラ氏。大竹から具体的な退任理由を問われると、「(開催が)1年延期になっている間に何の連絡もこない状態になって。『このままだと出来ないだろう』とみんなが思い始めたんだと思う、きっと。『いったん止めるから』って言われてなんですよね」と明かした。

 ケラ氏は東京招致が決まった当初、開催について否定的な意見を発信していたことから、同パラ開会式演出を引き受けた際には批判の声も上がった。当時を振り返り、「僕の中では、パラリンピックってオリンピックとはまたちょっと違って。パラリンピアンの映像やメッセージにふれるうちに感動して『この人達の応援なら、したい』と気持ちが変わった」とし、「この人達に向けて作ろう!と思ってずっとやってきたけど、コロナでこうなっちゃって。結局は離れちゃったので…」と心情を吐露した。

 「東京パラリンピック開会式」は8月24日の予定だが「ともかくこんな状態で開催やるのか?と思ってますけどね」とケラ氏。「国民の大多数が今はやらないほうが良いんじゃないか?と思っているにも関わらず、そこを受け流して知らんぷりして、観客数のことにいっちゃっているというのが。よく子供がやるすり替えですよね?」と疑問を呈した。

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2021年6月30日のニュース