アナウンサーの人事異動、背景に一体何が…“若手アナが動く3パターン”とは

[ 2021年6月30日 21:03 ]

フジテレビ・久代萌美アナ
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 フジテレビの久代萌美アナウンサー(31)が7月人事でアナウンス室からネットワーク局に異動となったことが大きな話題となっている。

 2012年入社の久代アナは今年3月までの6年間「さんまのお笑い向上委員会」の進行役を務めたほか、現在まで「ワイドナショー」「ノンストップ!」に出演していた。異動が報じられたことを受け、自身のインスタグラムで「世界一有名な局にします」と意気込みをつづった。

 久代アナは昨年12月にユーチューバーのはるくん(25)と結婚。SNS上ではさまざまな憶測が飛び交っている。

 テレビ局の一社員であるアナウンサーが他部署へ移動することは決して珍しいことではない。現在も番組制作や営業、広報、宣伝など数多くの部署にアナウンサー出身のテレビマンがいる。

 ただ、あるキー局の関係者は「31歳と聞いて“早いな”と思った」と率直な感想を明かした。「アナウンス室も企業の一部署なので、ポストをめぐる出世競争がある。40代以降に主要ポストに付いていないアナウンサーが他部署へ異動となることは、各局で定期的にあること。でも31歳はアナウンサーとしては働き盛りの時期。出世レースにはまだまだ早いので、何か別の理由があるのだろう」と推測した。

 キー局関係者は「若手アナウンサーの他部署への異動となるのは3パターンある」と明かした。(1)自ら申し出て異動となるケース(2)他部署の方が活躍できると局が判断したケース(3)不祥事などでアナウンサー失格の烙印を押された――。たいていはこのどれかに当てはまるという。

 「(1)や(2)は、例えば報道番組で現場取材をしているアナウンサーが報道局に異動というケースでみられる。問題の(3)は人それぞれ。ただ、技術不足などアナウンス力を問われての異動ではない場合が多い。何かしら“テレビに出せない”という理由が背景にある。寝坊や遅刻が多い、私生活でトラブルを起こしたなど、個人的な問題を本人が抱えていることが多い」という。

 一方で、こうした異動で局には別の悩みも生まれる。キー局の編成関係者は「アナウンサーは専門職。他部署への異動はあっても、他部署からの異動でアナウンサーになることはほぼない。手塩にかけて育てたアナウンサーがいなくなっても、替わりの人員は補充されない。下の世代を育てなければならなくなる。もちろん、これがやる気につながることもあるが」と話している。

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2021年6月30日のニュース