「おかえりモネ」“朝岡”西島秀俊の名台詞にネット感動「朝から涙」百音「何もできなかった」へのアンサー

[ 2021年6月30日 08:15 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」第33話。再び百音を勇気づける朝岡(西島秀俊)(C)NHK
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 女優の清原果耶(19)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は6月30日、第33話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 第33話は、百音(清原)はサヤカ(夏木マリ)中村(平山祐介)朝岡(西島秀俊)の3人がつながりを持つようになったきっかけを知る…という展開。

 4年前の東日本大震災の時、中村は災害派遣の医師として従事。朝岡は救援ヘリ支援のための気象データ不足のため沿岸部を回り、観測器を設置。3人は登米を拠点に、救援活動を展開した。

 翌日、百音は朝岡を駅まで送ると話し掛け「昨日、(後輩の気象予報士)野坂さん(森田望智)たちとお話しされてたリードタイムって…」と質問。

 朝岡「よし、来た」と立ち上がり「やっぱり食いつきましたね。以前、10分後の天気が分かると言った時も、食いつき方が凄かったので。未来は平等に、誰にも分かりませんよね。でも、気象は分かります。今、私たちの頭の上で起きている気象現象は数日前、南の海や北の大陸で起きた現象に必ず起因しますから。だから、それを分析すれば、未来に何が起きるかが分かります。つまり気象においては、危険を予測し、回避する時間が得られる。これが我々のリードタイムです。私たちが全力を尽くして提供するのは、大切なものを守る時間です。あと…いや…何もできなかったと思っているのは、あなただけではありません。私たちは、サヤカさんも、もしかしたら誰もが、自分は何もできなかったという思いを多少なりとも抱えています。でも、何もできなかったと思う人は、次はきっと何かできるようになりたいと強く思うでしょ。その思いが、私たちを動かすエンジンです」――。百音を突き動かす静かな、熱い言葉だった。

 第5話(5月21日)、北上川の「移流霧(いりゅうぎり)」を目の当たりにした百音に震災の記憶がよみがえり「あの日、私、何もできなかった…」。横にいた朝岡は「霧は、いつか晴れます」と声を掛けたが、今回も百音を勇気づけた。

 SNS上には「朝岡さんのセリフに泣けた」「朝岡さんの言葉に朝から涙が出てくるわ」「何度も繰り返された朝岡さんの台詞に涙。天気予報の奥深さを知れたな。これから天気予報の見方が変わる」「朝岡さんが代弁してくれたね。モネの心の中で止まってたあの時の想い。真っすぐ見つめて聞くモネも印象的だ」「初めて朝岡さんに会った時と今のモネの目が全然違うなぁ。朝岡さんの言葉、全部良すぎる」「朝岡さんの言葉でモネちゃんの視界が開いたのを感じ。こちらの気持ちもグッと開いた」などの声が相次いだ。

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2021年6月30日のニュース