山田孝之 オファー受けるうえでの譲れないこだわり 「掛け持ち絶対にしない」理由

[ 2021年6月7日 13:20 ]

山田孝之
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 俳優の山田孝之(37)が6日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)に出演。俳優をやるうえでの譲れないこだわりについて語る場面があった。

 MCの予備校講師でタレントの林修(55)からプロデューサーや監督をやりながら、自身も出演するというスタイルはないか?と聞かれると、山田は「ないです」とキッパリ。それは「18歳の頃からの俳優としての仕事のやり方にも通じる」といい、それは「同じ期間に作品を縫うっていうんですけど、掛け持ちで絶対にしない」こだと明かした。

 18歳当時、連続ドラマとスペシャルドラマ、さらに歌のレコーディングが重なっていたことがあったといい、「(その期間は)2つの役を演じる。それで、僕もいる。人格がその期間中3つになる。この2つの役が50%ぐらいの完成度になればいいなと思っていたんですけど、僕の肌感だと20%ずつだった。どっちもひどかった。その時に、マネジャーに『今後一切、縫って仕事はしません』って、それを僕のルールにさせてもらってやってきたんです」と語った。

 これはプロデューサーや監督をやる時にも共通しているといい、「プロデューサーやっている時はプロデューサーに全部使うべきだし、監督の時は監督に使うべき。少なくともワンシーンしか出ないってなっても、一生分までいかなくてもある程度、なぜこの人はこういうシーンでこういう行動を取るのかって、考えなきゃいけない。その時間っていうは、1日でセリフ覚えてしゃべるではないんです。結構な時間が必要になってくるんですよ。それをやるのであれば、他の俳優さんにやってもらって僕は全部サポートする側でいるプロデュサーであり、全部受け止める監督でいるべきだから、やるべきではない、ワンシーンでも」と力を込めた。

 俳優の佐藤二朗(52)が原作、監督、脚本、出演を務めた映画「はるヲうるひと」(公開中)で主演を務めている山田。あるこだわりから同作を1度、断ったという。その理由はセリフが「関西弁だった」から。

 「過去にドラマで津軽弁の役を演じた時に、非常に苦しかったんです。それも、とにかく追い込まれる役で、刑務所の中にずっといて、ウジ虫が湧いてきているみたいな設定で、カットがかかったって、カメラの位置を変える時にスタッフが入ってきて、(ウジ虫が)つぶされちゃったりする。他に心のよりどころがないから気持ち的にウジ虫という仲間ができたんです。それを殺されたから非常につらくて…。そんな精神状態の中で津軽弁をしゃべらなきゃいけないってことは、常に方言指導の方がいて、全力で芝居をやった時に『ここのイントネーションがダメでした』って言われると、もう1回撮らないといけない。そこを気を付けながらやらないといけないから100%の気持ちで演技ができないんですよ。(それから)方言がマストなのであれば、その出身地の俳優さんにお願いするべきだという気持ちになったんです」と明かした。

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2021年6月7日のニュース