女子高生プロダンサー・Maari 「歌にも挑戦したい」

[ 2021年6月7日 10:10 ]

Dリーグで活躍するMaari
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 【牧 元一の孤人焦点】北海道生まれの女子高生が東京でプロダンスのステージに立ち続けている。「D.LEAGUE(Dリーグ)」で戦う女性チーム「USEN-NEXT I’moon(ユーセンネクスト アイムーン)」のメンバー・Maari(16)。その胸に秘める熱い思いを聞いた。

 ──北海道生まれで、いつから東京に?
 「Dリーグのオーディションに合格して、昨年10月に上京しました。1人暮らしなので、家事が大変です。最近はダイエットしていて、ダンスの練習が終わったら、夜は食べないので、自炊する機会があまりないです」

 ──1人暮らしで寂しくない?
 「毎日、アイムーンのメンバーに会っているので、寂しさはあまり感じないです。ステージに立つためのオーディションがあるのでライバル意識もあるけれど、みんなで高め合って、みんなで頑張ろうという意識を全員が持っているので、ライバルというより仲間という感じです。家族のような存在でもあります」

 ──学業との両立は?
 「両立は大変です。ダンスに夢中になってしまいがちなので、より効率よく両立させることは今後の目標でもあります」

 ──アイムーンに入って成長したことは?
 「気持ちの面で成長できたと感じることが多いです。1人暮らしを始めて、自分で判断して、自分でしなくちゃいけないことが増えました。視野が広がった感じです。アイムーンのほかのメンバーは年上なので、考え方が大人です。私は以前は子供の気持ちの部分もあったけれど、今は成長できたと思います」

 ──具体的には?
 「優しくなったと思います。アイムーンに入る前は4人チームで活動していて、その時は譲ることができなくて自分が優先でした。今はそういうところがなくなりました」

 ──ステージにはどんな思いで立っている?
 「本番前に『楽しもう!』『悔いのないように踊り切ろう!』と決めて立っています。踊っている時は何も考えずに自分が持っているものを全て発揮できるようにしています」

 ──終了後の気持ちは?
 「感情の起伏が激しいです。うまくいった時は明るい気分で『さあ、帰ろう』という感じだけれど、うまくいかなかった時はステージからはけた瞬間に泣いてしまいます。失敗した日はずっとマイナスの気持ちです」

 ──気分転換はどのように?
 「次の日がオフのことが多いので、自分の好きな物を1人で買いに行ったりします」

 ──最近買った高価な物は?
 「ディオールの香水ですかね。結構高かったです。次の日につけるのが楽しみでした」

 ──今後の目標は?
 「ダンス以外でも、歌とか、いろんなことに挑戦したいです」

 ──歌が得意?
 「いえ、苦手です。練習しないとうまくならないので、まずは練習から頑張ります。歌えることによって、いろんな可能性が広がると思うんです。今のうちに歌を得意分野に入れたいです」

 ──カラオケではどんな歌を?
 「カラオケには行かないんです。人前で歌ったことはあまりないです。以前はBLACKPINKやアリアナ・グランデを聴いていました」

 ──最後に自己アピールを!
 「いつも元気で明るく、みなさんに元気を与えられる存在になりたいです。チームディレクターのRuuさんには『背中が柔らかい』と言われるので、背中を使う動き、しなやかな動きに注目してください」

 意欲満々の16歳。Dリーグの次のステージは6月8日夜で、無料生配信も行われる。日本のエンタメを盛り上げてくれそうな新星の活躍に期待する。

 ◇Maari(まあり) 2005年(平17)1月3日生まれ、北海道出身の16歳。7歳からダンスを習い始め、ダンスチーム「gemini★」のリーダーとして活動。全国大会2冠やKINGダンスコンテスト優勝などの実績があり、きゃりーぱみゅぱみゅらのバックダンサーを務めた経験も。身長160センチ、体重42キロ。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴30年以上。現在は主にテレビやラジオを担当。

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