中井貴一“ただいま！パルコ劇場”思い出の場所で5年ぶり主演舞台、構想から参加

舞台「月とシネマ」に出演する（上段の）中井貴一、（中段左から）貫地谷しほり、関西ジャニーズJr.「なにわ男子」の藤原丈一郎、（下段左から）矢作穂香、村杉蝉之介、たかお鷹
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　俳優中井貴一（59）が東京・渋谷の「PARCO（パルコ）劇場」で5年ぶりに主演する。2018年の新作歌舞伎「NARUTO（ナルト）」の脚本・演出などを手掛けたG2（ジーツー）氏のオリジナル作品「月とシネマ」。実家の映画館の相続のため、映画プロデューサーが女性監督と映画を製作する中で父の秘密を知る姿を心温まるストーリーで描く。東京公演は4月17日～5月9日に同所で上演される。

　中井にとってPARCO劇場は高校生時代から観劇のために足を運んでいた思い出の場所。当時は俳優を志していなかったが、舞台に出演するならここだと感じていた。

　同劇場は建て替えを経て20年1月にリニューアルオープン。一時閉館の際のクライマックス・ステージの一つとして上演された16年6月の「メルシー！おもてなし」で主演し、それ以来の登場。「月とシネマ」は新生PARCO劇場で20年3月からさまざまな作品を上演したオープニングシリーズを締めくくる。

　中井は今作の構想に関わった。「メルシー！」でもタッグを組んだG2氏に「ニール・サイモンのようなちょっと笑えて、楽しかったと思って帰ってもらえる作品を作りたい」と「喜劇王」と称される米国の脚本家の名前を挙げて、リクエストした。

　中井は「まだ4月の状況は予測できませんが、こんな時期だからこそ皆さまに温かい気持ちになってお帰りいただけるようなオリジナル作品を目指したい」と力を込め「劇場でお会いできることを楽しみに！」と呼び掛けた。

　大阪公演は5月12～16日にCOOL　JAPAN　PARK　OSAKA　WWホールで行われる。

　▽PARCO劇場　1973年の渋谷PARCO開店と同時に西武劇場として開場。芸術監督を置かず、劇場スタッフとクリエーターが創造した多彩な作品を2016年までに約1200作上演。同年8月に建て替え工事のために休館。約3年半後の20年1月24日にリニューアルオープン。こけら落とし公演は「志の輔らくご」と「ラヴ・レターズ」だった。

　《貫地谷しほり＆藤原丈一郎も気合》貫地谷しほり（35）と関西ジャニーズJr.「なにわ男子」の藤原丈一郎（25）の出演も決定。女性監督を演じる貫地谷は「G2さん、大先輩の中井貴一さんをはじめ素晴らしい方々と、ご来場いただく皆さまのひとときを染めさせていただけたらと思います」と気合十分。藤原は大手映画会社の新米プロデューサー役での登場。関係者によると、今年1月上演の舞台「青木さん家の奥さん」を見たG2氏が演技力を評価して抜てきしたという。藤原は「たくさんのご縁を大切に精いっぱい頑張ります」と張り切っている。