菅首相、小池都知事は「ほかの方法で努力しますと…」 電話で飲食店時短要請を提案していたと明かす

[ 2021年1月8日 23:35 ]

菅首相
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 菅義偉首相(72)が8日放送のテレビ朝日「報道ステーション」に出演。放送前にスタジオで収録されたインタビューが放送された。

 年末年始、新型コロナウイルス対策に追われたこともあり、同局の富川悠太アナウンサー(44)から「おせちなどを食べる時間はあったんでしょうか」と聞かれ、「いや、まったくないです」と答えた菅首相。緊急事態宣言初日のこの日、官邸から同局まで車で移動した時の様子を聞かれると「やはり人が少なかった。意外に早く来ました」と語った。そして、富川アナから「総理の昨日の会見を聞いての意識というのも、国民の中では芽生えていると印象を受けるんですね」と言われたが、感染者数が大幅に増えていることを受けて「というよりも、これだけ数字が、一つ桁が変わってきましたよね。やはり国民の皆さん、緊張感を、そうしたことじゃないでしょうか」と述べた。

 東京都の新規感染者数が2日連続で2000人を超えたことを受け、この数字が想像できたかを問われると、「いや、想像はしてませんでした」と首相。専門家から「気温が非常に下がってきた。それと、この時期(年末年始)に飲食店にお客さんがたくさんいたということではないかということじゃないか」と説明を受けているとし、「東京では6割の人が感染経路が不明なんです。そのうちの大部分は飲食店だと、専門家の委員会の先生が言っています」と続けた。

 また、昨年12月に政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が東京都に対して、飲食店に午後8時までの営業時間短縮を要請するように提案していたが、10時のままだったことが原因の一つか?と聞かれた菅首相は「東京は東京のやり方をやりたい。例えばイルミネーションを消すとか…色んなことをやられたと思うんですが。ただ、一貫して分科会の先生方は、やはり8時、ここは強く要請されていたのかなと思います」と語った。富川アナから「なかなか小池都知事と膝を突き合わせて話す場は設けられなかった…」と振られると「よく電話はしてます」とし、「その時も8時でお願いしたいと話しています。しかし、その時知事はほかの方法で努力しますとおっしゃていました」と明かした。

 結局、1都3県からの要請で緊急事態宣言を出すことになったが「ここは色んなご批判はあろうかと思いますが、年末の1300人、その数字を見た時に、そこは判断をしなくてはならないのかな、と思いました」と、昨年大みそかに東京都の新規感染者数が1300人超となった時に危機感を覚えたことを明かした。

 また、今後の目標としては「ステージ3になること」とし、「感染者数が下向きになる。それが大事」と強調していた。

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2021年1月8日のニュース