岩田健太郎教授 緊急事態宣言再発令の“中身”に「かなり失望」

[ 2021年1月8日 10:05 ]

フジテレビ社屋
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 神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授が8日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)にリモート出演。東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県に新型コロナ特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令されたことについて言及した。

 会見で首相は、飲食店の時短、テレワーク推進による出勤者数の7割削減、午後8時以降の外出自粛、イベント人数制限の4点をパッケージとして、対策を行うと言明。経済活動の大幅な停滞を招いた前回の経験を踏まえ、今回は飲食店を中心とした。酒類の提供も午前11時から午後7時までとした。時短に協力した飲食店について、1カ月当たり最大約180万円の協力金で支援すると強調。「雇用を守ることは政治の責務だ」とも語った。

 岩田氏は、今回の緊急事態宣言の基本的対処方針について「かなり失望しています。苦しいんじゃないでしょうか」と言い、その理由を「前回のものよりもかなり弱いものになっている。本来ですと、小池都知事が言っていたようにできるだけ外出を控えて感染地域からの出入りもできるだけ控えるっていうのが目標だが、午後8時というラインを引いたがために飲食店に対する支援金も少ない、他の企業に対しては支援金がない中で、企業がどうするかっていうと日中は販促をしようということでもっと活動を高める。例えば昼飲みができるようにする、夕方の飲み放題のキャンペーンを張るということで客を集める可能性がある。そうすると外出を促すことになりかねない」と説明した。

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2021年1月8日のニュース