「スラムダンク」映画化を電撃発表 原作者・井上雄彦氏が直筆メッセージ バスケ漫画の金字塔

[ 2021年1月8日 05:30 ]

「スラムダンク」1巻の表紙
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 1990年代に空前のバスケットボールブームを巻き起こしたバスケ漫画の金字塔「スラムダンク」の新作アニメ映画の製作が7日、電撃発表された。原作者の井上雄彦氏(53)がツイッターに「SLAM DUNK 映画になります!」と直筆メッセージを記した動画を投稿。90年10月の連載開始から30周年イヤーの朗報に世代を超えて歓喜の輪が広がった。

 スラムダンクは96年まで週刊少年ジャンプで連載。単行本は31巻まで発売されており、国内におけるシリーズ累計発行部数は1億2000万部以上。その数字は現在、社会現象になっている「鬼滅の刃」とほぼ同じだ。テレビアニメは93年から96年に放送された。劇場版アニメは過去に4作が公開されているが、いずれも連載中だった。

 スラムダンク人気は、バスケを一躍人気スポーツに押し上げた。連載が始まった90年、日本バスケットボール協会の登録者数は81万560人だったのが95年には102万8450人と20万人以上も増え歴代最多を記録した。主人公・桜木花道が履いていた「エア ジョーダン」をはじめとするバスケットシューズも爆発的にヒットした。

 今月2日深夜に放送されたテレビ朝日の「漫画総選挙」では国民15万人が投票したとするランキングが発表され、「スラムダンク」は「ワンピース」「鬼滅の刃」と人気絶頂の2作に次ぐ3位。連載終了から25年を迎えても熱烈な支持を集めていることを証明した。

 映画化の発表を受けて高い関心を集めているのが、その内容だ。原作では桜木が所属する湘北高校(神奈川)が全国大会2回戦で王者山王工業(秋田)を死闘の末に撃破し、次の試合で敗退。チームが新体制に移行して幕を閉じた。

 気になるストーリーや公開時期について、映画を手掛ける東映アニメーションはスポニチ本紙の取材に「お答えできません」とだけ返答。テレビアニメ版は全国大会前に終了。伝説として語り継がれる山王工業戦を含む全国大会編がついに動画になるのか。それとも、原作の最終回の続きが描かれるのか。今回の“電撃宣言”でファンの予想はヒートアップしそうだ。

 ≪NBA日本人プレーヤーの八村、渡辺も愛読≫スラムダンクはNBAの日本人プレーヤーも読んでいる。ウィザーズの八村塁(22)は連載終了から2年後に生まれたことから原作を読む機会がなかったが、2018年に井上氏と対談したのがきっかけで全巻贈られた。ラプターズの渡辺雄太(26)は昨年3月、コロナ禍でシーズン中断を余儀なくされ「安西先生。バスケがしたいです」とツイッターに投稿。これは主要キャラクターの一人が恩師にバスケ部復帰を懇願した際のせりふだった。

 ≪井上尚弥「早く見たい。。」≫著名人からも喜びの声があがった。俳優松坂桃李(32)はツイッターに「ありがとうございます。見ます。豊玉~山王戦までやるのか?」と投稿。全国大会編のアニメ化に期待していた。ボクシングのWBA&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(27)も「激アツ。。早く見たい。。」とつぶやいた。

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