劇場版「鬼滅の刃」 日本歴代最高興収!324億円突破 ついに「千と千尋」超え

[ 2020年12月28日 12:02 ]

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」(C)吾峠呼世晴 / 集英社・アニプレックス・ufotable
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 大ヒットを記録しているアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が、27日までの公開73日間で、観客動員2404万9907人、興行収入324億7889万5850円を記録。15日に興収が316億8000万円に上方修正された「千と千尋の神隠し」(2001年公開)を超え、日本歴代興収ランキング(興行通信社調べ)で1位に躍り出た。配給の東宝とアニプレックスが28日、発表した。

 「鬼滅の刃」は13日までに興収302億円を突破。「千と千尋…」が253日かかった記録をわずか59日でクリアし、歴代最高興収に躍り出るまで秒読み段階に入っていたが、東宝が15日に「千と千尋」の興収を今年夏に映画館でリバイバル上映された際の興収8億8千万円を上積みし、従来の308億円から316億8千万円に更新したと発表していた。その後、「鬼滅の刃」は20日までに興収311億6664万7900円をマーク。“鬼滅列車”の勢いはとどまることなく加速し、ついに歴史を塗り替えた。

 「鬼滅の刃」は、人気絶頂さなかの今年5月に「週刊少年ジャンプ」での連載が完結し、12月4日には最終巻となる23巻が発売され、シリーズ累計発行部数が1億2000万部を突破した作品。人と鬼との切ない物語に鬼気迫る剣戟(けんげき)、時折コミカルに描かれるキャラクターたちが人気を呼び、昨年にテレビアニメ化され、LiSAが歌う主題歌「紅蓮華」ともども大ヒットした。

 ▽鬼滅の刃(きめつのやいば) 2016年2月に連載開始。大正時代が舞台のダークファンタジー。鬼に家族を殺され、妹を鬼にされた炭治郎は、妹を人間に戻すために鬼の親玉・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)を捜す旅に出る。最近は連載終了の噂が、雑誌やネットニュースでも取り上げられていた。作者の吾峠呼世晴さんは14年デビューで、今作が初連載の新人。謎に包まれた作家で性別も非公表だが、女性といわれている。

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