二木芳人教授 コロナ変異種確認に「日本は少し検疫が甘いんじゃないか」

[ 2020年12月28日 08:43 ]

フジテレビ社屋
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 昭和大の二木芳人客員教授(感染症学)が28日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。厚生労働省が27日に英国から帰国した東京都の50代女性が、新たに新型コロナウイルスの変異種に感染したと発表し、空港検疫も含む国内の変異種確認は計8人となったことについて言及した。

 女性は13日に英国から帰国。空港検疫の検査では陰性だった。19日に微熱やのどの痛みが出て、22日に都内の医療機関に入院していた。入院時は軽症で、濃厚接触者はいないという。女性は14日間の経過観察で宿泊施設に滞在中、症状が出た。国立感染症研究所の脇田隆字所長は「国内に流入して感染者が増えれば当然重症者も増える。国内流入を抑えることが重要だ」と指摘。ただ変異種はまだ国内で流行している段階ではないとの認識を示した。

 二木氏は「このウイルスは英国では9月からじわじわと増えて来て、11月の後半には全体の3分の1くらいを占めている」と指摘。その上で、50代女性の変異種感染について「私は日本は少し検疫が甘いんじゃないかと思っていますので、同じようなケースでウイルスがすでに持ち込まれている可能性が高いと思った方がいいような気がする」と自身の見解を述べた。

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2020年12月28日のニュース