「監察医 朝顔」上野樹里 涙の熱演再び!異例の入念シーンで長台詞10分ノーミス 法医学者の存在問う

[ 2020年12月28日 08:00 ]

“月9”ドラマ「監察医 朝顔」第9話。法医学者の存在意義について涙ながらに語る朝顔(上野樹里)(C)フジテレビ
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 28日に年内最後の放送となるフジテレビ“月9”ドラマ「監察医 朝顔」(月曜後9・00)の第9話ラストで、主演の上野樹里(34)も台詞を練るなど異例の入念さで作られた10分間に及ぶ1シーンに挑み、圧巻の演技を披露していることが明らかになった。上野演じる主人公・万木朝顔が、法医学者の存在意義について涙ながらに語る場面。同局の金城綾香プロデューサーは「上野さんの熱量のすべてが込められたラストのお芝居に、練習に立ち会った私も、その場で涙が出そうでした。カメラがそのすべてを収めてくれていると思います」と上野を絶賛し、コロナ禍に見舞われた2020年の最後に届けるシーンに力を込めた。

 上野が2006年10月期の大ヒット作「のだめカンタービレ」以来、13年ぶりの月9挑戦となった昨年7月期のヒューマンドラマの続編。シーズン2は33年の歴史を誇るフジテレビの看板枠・月9史上初の2クール連続放送となる。06年から「週刊漫画サンデー」に連載されていた同名の人気医療漫画(原作・香川まさひと、漫画・木村直巳)を大胆にアレンジし、上野演じる法医学者・万木朝顔(まき・あさがお)が遺体の解剖を通じて事件の真相を探る姿を描く。

 第9話は、法医学教室の新しいアルバイトになった大学医学科3年生の牛島翔真(望月歩)が正義感から法医学者として“やってはならないこと”を犯してしまう。安岡光子(志田未来)高橋涼介(中尾明慶)藤堂絵美(平岩紙)藤堂雅史(板尾創路)ら同僚が見守る中、朝顔は「法医学者という存在がいる理由」「法医学者は遺体にどう向き合うべきなのか」について、自身の思いを牛島に投げ掛ける。

 台本7ページ、10分間にも及んだシーンは、ほぼ朝顔の台詞。上野は長台詞を一度も間違えずに演じ切り、朝顔の思いを受け取る牛島役の望月、2人を囲む志田、中尾、平岩、板尾ら全員が入魂の演技を披露。チーフ演出の平野眞監督がOKを出した後も、熱演を目の当たりにした制作スタッフからすすり泣きの声が漏れた。

 今回、牛島へ向けた朝顔の言葉には、ドラマとして2020年だからこそ届けたい思いが込められている。台詞は制作スタッフと上野本人が練りに練り、撮影前には平野監督、金城プロデューサー、上野の3人が舞台のような場当たり稽古を行い、台詞の確認。異例の入念さで作り上げていった。

 金城プロデューサーは「いつもは穏やかな朝顔が怒ることって何だろう、と考えて生まれたお話でした。世の中は変わりました。理不尽さに心が痛くなったり、悲しいニュースの連続に、先の見えない不安がまだまだ消えそうにありません。もし誰か大切な人が亡くなる時、朝顔先生のような人が親身に考えてくれたら、少しでも救われた気持ちになるのではないか。そういった願いも込めて、みんなで作り上げたお話です」と意図を説明。

 「上野さんの熱量のすべてが込められたラストのお芝居に、練習に立ち会った私も、その場で涙が出そうでした。カメラがそのすべてを収めてくれていると思います。2020年の最後、是非『監察医 朝顔』で締めていただきたいです」と呼び掛けた。

 シーズン1第10話(昨年9月16日)も、朝顔が学生たちに法医学の講義を行い、自身の過去を交えながら“法医学者がいる意味”を涙ながらに訴え掛ける姿に、視聴者は落涙。今回も名シーンとして“月9の歴史”に刻まれそうだ。

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2020年12月28日のニュース