松重豊 建設現場で働いていた時の“作品”いまだに確認「まだ頑張って貼れているな」

[ 2020年10月4日 20:10 ]

俳優の松重豊
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 俳優の松重豊(57)が4日、インターネット番組AbemaTV「7.2 新しい別の窓」(後3・00)に出演。「ななにー SNSスクープ」という、ネット上につぶやかれている話題を本人に確認するというコーナーで、俳優をやめていた時期に建設会社の正社員として現場作業員をしていたことを明かした。

 松重は大学を卒業した1986年に蜷川幸雄氏が主宰の劇団「ニナガワ・スタジオ」に入団、89年に退団した。今では、蜷川氏から受けた教えは「演劇に関しては神様みたい。あの人に教わった方程式が頭の中に叩き込まれているんで、何か問題解けば色んなお芝居に応用できる」と語るものの、当時は「本当に根性がないんで、すぐにやめたくなるんです。蜷川幸雄っていう怖い演出家の下で劇団に入っていたんで、逃げ出して現場で作業員をしていたことがある」とし、「結構バブルの頃だから、仕事あった。実入りも良かったし。高いところに上ればそれだけお金になった」と語った。

 現場の仕事は「金になって結構休めるんですよ。で、1カ月くらい休みになった時に勝村政信くんから芝居しない?って聞かれてやった」ことで俳優の世界に復帰したという。その後、建築現場の仕事は「転落事故起きちゃって、やめなきゃいけなくなった」と言うが、今度は「石屋とか、建設現場で働き続けていた」と言う。外壁に石を貼る仕事で、その時に手掛けたのが「都庁とかランドマークタワーとか、早稲田のリーガロイヤルホテル」と明かす松重。

 特に、横浜市営地下鉄のセンター北駅の男子トイレの中の棚の石は思い出があるようで「用がなくても下車して、“ああこいつはまだ頑張って貼れているな”って確認したりはします。僕らの仕事は目の前に具体的に残るものじゃないんで、俺の作品だって」と笑った。

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2020年10月4日のニュース