橋下徹氏、誹謗中傷について持論「警察が動けないのは怠慢ということじゃない」

[ 2020年10月4日 22:59 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(50)が3日、ABEMAの「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)に出演。弁護士の立場で、誹謗(ひぼう)中傷における罪について私見を述べた。

 橋下氏は誹謗中傷について「原則は“表現の自由”というか、“SNS発信の自由”を守るのが、民主国家では大原則でね」と説明。「限度を超えた奴はアウト」といった認識となっているという。

 誹謗中傷に罰を与えること自体が例外的であるため「例外だから罰を与えられる範囲は狭くみていこう」といった方針になっているといい、「本当に危険を与えるぞっていうくらいの発信でないと警察は動けない」そうだ。これについては「警察が怠慢ということじゃなく、警察が何でもかんでも入っていったら、国民の自由を奪うことになるから」と付け加えた。

 なお、「殺す」などの言葉は完全にアウトだが、「ドラム缶にセメント詰めて殺したい」「死ね」などの表現は投稿者の“願望”となってしまうため、脅迫とはならないと説明。

 ただ、名誉棄損の方は「デマとか誹謗中傷で、社会的に名誉が下がったことになれば、損害賠償で訴えられる」とのこと。しかしながらこちらについては「このぐらいのことだったら我慢したら」的な扱いとなっており、「日本の裁判では慰謝料が低い」傾向にあるという。

続きを表示

2020年10月4日のニュース