「夏目雅子の姪」朝ドラ女優の今 31歳シングルマザー、借金返済のためキャバクラ週3勤務

[ 2019年8月23日 20:38 ]

時代劇「八丁堀の七人」で共演した片岡鶴太郎(左)と楯真由子(02年撮影)
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 1985年に急性骨髄性白血病のため27歳の若さで亡くなった女優の夏目雅子さんの姪(めい)で、女優として活動していた楯(たて)真由子(31)が23日放送のTBS系「爆報!THEフライデー」(金曜後7・00)に出演。波乱万丈な人生を語った。

 88年に雅子さんの兄・一雄さんと母・量子さんの間に生まれた楯。3歳の時に両親が離婚。楯は母とともに実家のある北海道富良野へ引っ越した。楯は小学3年生の学芸会がきっかけで「女優になりたい」と目標を見つける。娘の思いを知った母・量子さんが、雅子さんの母で楯の祖母であるスエさんに芸能界入りを直談判。祖母の手助けで芸能事務所入りがかなったが「夏目さんの七光り」という天国と地獄を味わうことになる。

 NHKの連続テレビ小説「あぐり」(97年放送)で主人公・田中美里の娘役に起用されるという恵まれた芸能界デビュー。「夏目雅子の姪」とメディアに取り上げられ、次第に注目を集めるようになった。だが、高校に入ると待っていたのは非情なバッシング。雅子さんと比較されるようになり、陰口として聞こえてくるのは見劣りする自分の容姿だった。ネット掲示板には「おばさんはキレイだけどブサイク」と心無い書き込みが。楯は「凄くショックでした。叔母はキレイなのにアイツはブサイク。劣化だって言われて傷つきました」と当時の苦しい思いを吐露した。

 演技の現場では「夏目雅子さんに芝居を寄せてくれ」というオーダーも。「叔母である夏目雅子という存在そのものが私を縛ってきたなと…」と振り返るほど、追い詰められた楯は22歳で芸能活動を引退。1年以上の引きこもり生活を送り、その後23歳で結婚。離婚を経てシングルマザーとなった。

 現在は母と7歳の息子と3人で暮らすが、生活は厳しく、子育てするために「200万円くらいに減ったんですが」と借金をしていると告白。キャバクラで週3回出勤し、月15万円を稼ぎ、残りはボイストレーニングの先生として生計を立てているという。

 そんな楯の現状を知った片岡鶴太郎(64)が番組にサプライズ出演。ドラマ時代劇「八丁堀の七人」で共演し、楯が“父”と慕う片岡は温かくも厳しいエールを送った。「夏目雅子の姪」という言葉に縛られ、いろいろ諦めてしまったという楯に対して「全てを人のせいにしている。そんなものは関係ないよ!人に何と言われようと“自分はこうしたい”という気持ちを持たないと。自分の人生が見えなくなるよ。人なんかどうでもいいの」とアドバイス。楯は涙を流しながら鶴太郎のエールに「勇気になります」と感謝していた。

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