マラソン「Qちゃん2世」が迫られた人生の選択…奇跡の復活目指し再びレースへ

[ 2019年6月16日 21:11 ]

元陸上選手の高橋尚子さん
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 00年シドニー五輪女子マラソン金メダルリストの高橋尚子さん(47)が16日放送のTBSのドキュメントバラエティー「消えた天才」(日曜後8・00)に出演。高橋が唯一「Qちゃん2世」と認める実力を持ちながら、28歳の若さで陸上界から姿を消した天才ランナーの存在を明かした。

 その天才ランナーは、現在30歳の中里麗美さん。中里さんは11年横浜国際女子マラソンで、フルマラソン2回目の無名ランナーながらトップランナーである尾崎好美とデッドヒートを繰り広げ、当時22歳の若さで日本人2位の好成績を収めた。

 その後も11年世界陸上は日本人2番手で全体10位。世界で戦える実力を確かめ、ロンドン五輪代表を決める名古屋ウィメンズマラソンに挑んだ。

 このレースでも、尾崎とトップ争いを繰り広げた。残り1キロの時点で中里がリードしていたが、段差防止のマットに足を取られ転倒。挽回することはできず3位でゴールとなり、五輪への道が断たれてしまった。

 その後はこの転倒によるメンタルの崩れで思うようなレースができず、成績はガタ落ち。それに加え、医師から「運動性無月経」を指摘され、このままでは妊娠できない体になることを告げられてしまう。

 「いずれは…」と考えていた中里さんは、26歳にして人生の大きな選択に迫られ、婚約者に相談した。4か月後に結婚を控えたパートナーの「子供のために結婚するわけじゃない。納得いくまでやればいい」という言葉に救われ、28歳で挑む名古屋ウィメンズマラソンを最後に引退することを決断した。

 そして39位で最後のレースを終え、引退。その後は妊活に励み、18年1月に無事に長男を授かった。困難を乗り越え「本当にうれしかったです。元気に生まれてきてくれて本当によかった」と笑顔。現在は日々の幸せをかみしめている。

 中里さんは現在マラソンを再開し、ママとして再びレースに出場することを決意したという。「結婚して子供も生まれて精神的にも強くなれたし、今なら昔の走りが取り戻せそうな気がする」と意気込んだ。来年の名古屋ウィメンズマラソンでのリベンジへ、中里の挑戦は続く。

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