“幽体離脱”で世界初の大技!?五輪体操男子団体、補欠選手が5連覇導いた驚きの理由

[ 2019年6月16日 21:56 ]

池谷幸雄
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 体操のソウル、バルセロナ五輪メダリストでタレントの池谷幸雄(48)が16日放送のTBSのドキュメントバラエティー「消えた天才」(日曜後8・00)に出演。1976年のモントリオール五輪に出場し、体操男子団体を五輪5連覇に導いた「伝説」の存在を明かした。

 その天才とは、現在新潟大で名誉教授をつとめている五十嵐久人さん(68)。25歳で出場したモントリオール五輪で「後方伸身2回宙返り降り」という世界初の大技を成し遂げ、五輪男子体操団体5大会連続金メダルという不滅の大記録に貢献した。

 ロサンゼルス五輪金メダリストの具志堅幸司さん(62)が「五輪史上歴史に残る完璧な演技」と絶賛したこの技について、五十嵐さんは「補欠ゆえにできた」と振り返った。

 レギュラー選手たちは5連覇がかかる重圧から、現地入りの時点で緊張感が漂っていたという。そんな中、補欠選手で招集されていた五十嵐さんは「どうせ出ることはない」と気楽に構えていた。大会前日の練習で「試してみるか」程度の思いで大技に挑戦すると、何とあっさり成功。周囲も驚いたが、これまで体操団体で補欠選手が出場した前例はなく「出場はない」と決め切っていた。

 だが試合の5日前、エースの笠松茂が盲腸にかかってしまい、急きょ出場することに。突然エースの代役を任され、プレッシャーから逃げ出したくなったと振り返った。

 そして本番当日。演技を開始した瞬間に「どこからか自分を見ている…幽体離脱みたいな。鉄棒につかまった瞬間に体が自動的に動く」という、驚きの状態になったことを告白。極限の集中力から摩訶不思議な現象に陥り、見事に大技を完璧に決めたという。

 五輪後、次期エースとして活躍が期待されたが、国内大会でも1度もあの大技を決めることはできなかった。一躍注目を集め、過剰に期待されたことによるプレッシャーに打ち勝つことができず、大技成功からわずか1年、27歳で引退を決めた。

 五十嵐さんは現在、新潟大で名誉教授をつとめるほか、非常勤講師として体操の実技を教えおり、次世代の体操選手の育成に貢献している。

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