杉本昌隆八段「昇段・昇級を祝う会」で藤井聡太七段「師匠の活躍は自分にとって刺激に」

[ 2019年6月9日 20:10 ]

名古屋市内で開かれた杉本昌隆八段(左)の昇級・昇段を祝う会を前に会見する藤井聡太七段
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 最年少棋士・藤井聡太七段(16)の師匠・杉本昌隆八段(50)が9日、地元・名古屋市で開かれた自身の「昇段・昇級を祝う会」に藤井とともに参加した。

 壇上で花束贈呈役を務めたのはもちろん藤井。「このような場で花束を渡せることを嬉しく思います」という愛弟子の一言に、杉本は「彼もお世辞がうまくなったもんです」と即ツッコミ。杉本の対局を振り替える大盤解説でも藤井の「勉強になります」に「もっとほめて。ほめられると成長するんで。成長に年齢は関係ない」と杉本が語るなど、即興の“師弟掛け合い漫才”で会場を盛り上げた。

 会の前には揃って会見。杉本は本戦進出を決めたが、藤井は予選決勝で敗れた棋王戦に関する質問が飛んだ。杉本が勝ち抜けばタイトル初挑戦で師匠に先を越されることになるが、藤井は「プロは自分自身の成績が一番大切。直接応援することはない」と淡々。それでも「師匠の活躍は自分にとって刺激になる。どんな将棋を見せて貰えるか楽しみにしています」とエールを送りながら“プレッシャー”も与えていた。

 普段は藤井の対局に関する発言を求められることが多い杉本。この日は報道陣に逆に「きょうはできるだけ私のコメントを多めに載せてほしいな」と注文し、笑いを誘う場面もあった。

 祝う会には永瀬拓矢叡王、日本将棋連盟会長・佐藤康光九段や東海地区の将棋関係者や親族ら約400人が出席した。 

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