藤井七段 詰将棋選手権初の5連覇、最多戴冠にあと1

[ 2019年4月1日 05:30 ]

「第16回詰将棋解答選手権チャンピオン戦」で5連覇を果たした藤井七段
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 将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(16)が31日、地元の名古屋市内で第16回詰将棋解答選手権チャンピオン戦に出場し、大会初の5連覇を達成した。100点満点中98・5点を獲得し、前半3位からの逆転。宮田敦史七段(37)が持つ最多優勝記録の6度にあと1と迫った。

 昨年全問正解だった藤井は、前半の第5問で「同金」を「同と」と勘違いするまさかの誤記で0・5点減点。後半も「同と引」を「同と」、「同成香」を「同成桂」とするミス。ただ手順は全て正解だったため最小限の減点にとどめた。「順位にこだわりはない。なんとか最後に全て解くことができ、優勝という結果は望外です」。平成最後の大会を飾り「元号が替わるのは感慨深い。これからの時代も、頑張りたい」と話した。

 同大会は、前後半各90分で、最大39手までの詰め将棋10問を解き、正確さと速さを競う。名古屋と東京、大阪の3会場で、16人のプロ棋士・女流棋士を含む98人が出場した。

 ≪斎藤王座準Vも後半で50点満点≫主催者側の要望で、藤井と同じ名古屋会場で出場した斎藤慎太郎王座(25)が96点で2位に入った。「全問正解が理想なので、残念な気持ちもある。でもここ数年順位を落としていたので、藤井さんの勢いに乗せられたかな」と笑顔を見せた。藤井と同様、プロ棋士の中でも屈指の詰め将棋愛好家。難易度の高い後半を唯一の50点満点で、過去優勝2度の貫禄を見せた。

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