【都成竜馬の感謝】師匠・谷川浩司から受け継がれた棋士としての誇り

[ 2019年4月1日 21:00 ]

【棋士の感謝】第1回 都成竜馬五段 撮影/MEGUMI
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 【棋士の感謝】日々、勝負の世界に身を置く棋士たちの心の支えとなった仲間、恩師、家族、友人、恋人――。日頃伝えられない「感謝」の気持ちを5人の棋士に伺った。第1回は、都成竜馬五段(29)に焦点をあてる。

 「愛」の気配をまとう男だ。

 端正な顔立ちに鋭く熱い視線。一転、柔らかく人懐こい笑顔は、たちまち人々を虜にしてしまう。家族、友人、仲間。多くの人の愛に支えられてきたことを伺わせる。

 「都」「成」「竜」「馬」。まるで、将棋マンガの主人公のような名前だ。師匠は、不世出の天才棋士・谷川浩司。その唯一の弟子として、棋界中から注目を集め続けてきた。羨望、嫉妬、重圧を物ともせず、自らの名前や境遇を「プライド」と胸を張ってまっすぐに愛を寄せる。

 順風満帆に見える棋士人生。しかし将棋の神様は、都成を試した。

 課した試練は「時間」。誰にも平等だが、棋士を目指す青年たちにとっては最大の敵にもなる。小学5年でプロへの道の門を叩いた少年は、いつしか年齢上限の26歳となっていた。最後の三段リーグ、指し分け未満なら退会。極限状態の中、突破できた要因は?長い下積み期間を支え、感謝の気持ちを伝えたい人とは――。


 <第2回> 永瀬拓矢七段(4月2日公開予定)
 <第3回> 佐々木大地五段(4月3日公開予定)
 <第4回> 佐藤康光九段(4月4日公開予定)
 <最終回> 杉本昌隆八段(4月5日公開予定)

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